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わたしの黒い騎士
著者:リン・カーランド
更新日:2007/11/04(Sun) 16:47 / [ 修正]
わたしの黒い騎士わたしの黒い騎士 [ラズベリーブックス] (ラズベリーブックス カ 1-1)
わたしの黒い騎士 [ラズベリーブックス] (ラズベリーブックス カ 1-1)

著:リン・カーランド|出版社:竹書房|発売日:2007/10/10|文庫|4812432782|

<原書房HPより>
13世紀イングランド。父の城を一歩も出たことのないジリアンが嫁ぐことになったのは、<黒い竜><イングランドの禍(わざわい)>とあだ名される恐ろしい騎士クリストファー。しかも、彼には秘密があった。じつは盲目であるという秘密が……。そのことを、腹心たち以外には誰にも知られまいとするクリストファーにとって、亡き親友との約束でいやいやながら結婚したジリアンは疎ましく、ジリアンにもクリストファーの行動は不可解で恐ろしいことばかり。しかし、ふとしたきっかけでふたりは互いの心のうちに秘めた優しさと強さに気づいていく……。世間知らずで無垢な乙女と、秘密を抱える剣士の恋は、せつなく、心ふるわせる。リタ賞受賞作家リン・カーランド、日本初登場!

おもしろかったー!最近流行のHOTさは,みじんもありませんが,本当に楽しく読みました。

クリストファーは盲目で,心にも傷を負っているため,ジリアンを拒絶します。ジリアンは,はじめ本当に夫が黒魔術に手を染めていると信じきっていて笑えるのですが,全く世間を知らないわけですからしょうがないですね。この始めのジリアンはにはちょっとイライラしますが,クリストファーがジリアンのためにじっと待つところ,ジリアンが次第に強くなっているところは,読み応えがあります。

二人は次第に夫婦として寄り添い合っていくのですが,クリストファーには,盲目であることの負い目があり,プライドも高いので世間へ出て行こうとはしません。二人がぎくしゃくしてきたところへ敵からの急襲があり・・・・

この急襲部分のクリストファーは,本当に可哀相でした。

でも,作者はクリストファーの目を治したりはしません。彼の目はそのままですが,ちゃんと二人は幸せになります。

魔女も出てはきますが,ほんのスパイス程度。読後にほんわか幸せになれること請け合いです。

ところで,訳者後書きによると,リン・カーランドはヒストリカルをたくさん出しているそうです。特に好評なのは,中世が舞台の本シリーズの「ド・ピアジェ家シリーズ」,「マクラウド家シリーズ」だそうです。幽霊ものやタイムとラベルものもあるようで気になります。

From This Moment on
From This Moment on

著:Lynn Kurland|出版社:Berkley Pub Group (Mm)|発売日:2002/10|ペーパーバック|0425186857|
そういえば,リン・カーランドの本一冊買ってたよなあと棚を漁ってみると"From This Moment on"が出てきました。あらすじを見ると,何とコリンの話です。クリストファーの義兄で,ジリアンの理解者だった”醜くて臭い”コリンです。これは,即読まなければーということで次はこれを読みます。
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