- 高楼方子
[現在の表示: アイウエオ順(降順)]
更新日
登録日
名前順
マーク

おすすめ、 相互リンクサイト

  1 - 4 ( 4 件中 ) 
十一月の扉
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 19:47 / [ 修正]
十一月の扉
十一月の扉

著:高楼 方子|出版社:リブリオ出版|発売日:1999/09|単行本|4897847443|

北の街。季節は十一月。「十一月荘」で暮らし始めた爽子の二か月間を、「十一月荘」を取り巻く人々とのふれあいと、淡い恋を通して丹念に描くビルドゥングスロマン。一冊の魅力的なノートを手に入れた爽子は、その日々のなかで、「十一月荘」の人々に想を得た、『ドードー森の物語』を書き上げる。物語のなかのもう一つの物語―。それらの響きあいのなかで展開する、豊かな日常の世界。

幼い頃、寄宿舎とか寮生活に憧れたこと、誰でも一度はあると思う。

私も勿論その一人。この物語の主人公中学生の爽子は、偶然見つけた十一月荘にひょんなことから住めることになる。なんとも羨ましい設定だ。

十一月荘には女性3人と子供一人が住んでいて、爽子はすぐにそこの生活を楽しむようになる。十一月荘では思いやりに満ちた、でもさらりとした生活が営まれている。人付き合いに懐疑的な母に疲れていた爽子は、そんな下宿人たちと母を比べて母を批判したり、また温かく見られるようになったりする。爽子は、一人でおしゃれな喫茶店で物語を書いてみようなんて冒険もする。ちょっぴりトキメクこともある。

少女からオトナへのほんの2ヶ月の間を、「一人になれる空間」を持った幸せな爽子は満喫する。最後は希望に満ちた温かい終わり方でほんわかできる。中身は結構、考えさせられることも多いし、爽子が創る物語も「たのしい川辺」を思い出させて楽しい。これは、買い!です。(1999年11月1日)
時計坂の家
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 19:41 / [ 修正]
時計坂の家
時計坂の家

著:高楼 方子|出版社:リブリオ出版|発売日:1992/10|単行本|4897843197|

何度体験しても,慣れるということのないできごとがあるとしたら,これもそのひとつだった。言い様のない不可思議さに,初めてのときと同じ眩暈をおぼえるのだ。そしてやがて,目の前に,ぼんやり,ぼんやり,緑色の景色があらわれる。牡丹色の霞の中からふうわり,ふうわり,立ちあらわれてくるのだ。
夏休みにいとこに誘われて訪れた祖父の家。フー子は,奇妙なものを見つける。階段の踊り場から三段だけの階段があり,そこには窓があるのだ。その窓は塞がれた扉だった。扉のノブには懐中時計がぶらさがっている。フー子の目の前で懐中時計が花にかわり,目の前に緑の草原があらわれる。・・最初は,あまいファンタジーかと思ったが,どうしてどうして。中々に怖いお話なのだ。餓えるほどに憧れを持つことの怖さ。魅惑的な「園」。途中で,ナルニア国を思わせるところが出てくるし,「裏庭」とは,また違った異界を覗けるお話。おもしろかった。(1999/10/22)
ルチアさん
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 19:50 / [ 修正]
ルチアさん
ルチアさん

著:高楼 方子|出版社:フレーベル館|発売日:2003/05|単行本|4577026368|

新しくやってきたお手伝いさんの名はルチア。お屋敷のふたりの少女の目にだけ、なぜかルチアさんは光って見えるのです。そのなぞの答えを追い求めるふたりに…。謎が時間を超えて継がれていく風変わりなものがたり。
「たそがれ屋敷」というこの世とは少し隔絶しているようなお屋敷。いいつけをよく守り,静かに遊ぶことしかしらない姉妹。遠い国にいて戻ってこない父親。かげのようにユラユラ儚げな母。何だかぼーっとした日常に突然現れた水色に光る新しいお手伝いのルチアさん。色彩がばあーっと広がり一気に目が覚める。そこからの謎解きは実に不思議で美しく,ああ高楼さんだと思う。

「ここ」と「どこか」。忘れていた何かを思い出す本。大人こそ分かる本かもしれない。
出久根さんの絵が実に物語の雰囲気に合っていてとてもいい。
ココの詩
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 16:44 / [ 修正]
ココの詩
ココの詩

著:高楼 方子 , 他|出版社:リブリオ出版|発売日:1987/10|単行本|4897841577|

ハーモニカの音が消えたとき、ココは目をあけ、アルノー川を見つめたままいいました。
あたし、贋作一味をつかまえるのに協力するわ。・・・そして、ヤスのことはもう忘れよう。」
その時、はげしく風が吹きあれました。ココの胸のあたりが突然チカチカッと光を発して、一瞬明るくなりました。モロが、目をしばたたいて隣を見ると、ココはもう、小さな小さな人形のような子ではなく、ほんとうの---------

モニカの人形ココは、ある日子ども部屋から飛び出し、ねずみのヤスと知り合いになる。ヤスは、借金のかたにココを猫に売り飛ばしてしまう。ヤスに恋していたココは、それでもじっとヤスが迎えに来るのを待ちわびる。そんなとき、モロというネズミに出会い、猫たちが絵の贋作で金もうけをしていること、ヤスが関わっていることなどを知り、モロたちに協力する決心をするのだった。
この本は高楼さんが1年4ヶ月フレンツェに滞在しているときに書いた物語だそうだ。ひとりでにできたお話だそうで、ネズミや猫が実に生き生きと描かれている。この本を一見して、かわいらしいお人形ココの冒険物かな?と思ったのだがそこは高楼方子、ただのお人形物語ではなかった。切ない切ない恋の物語、そして巡る物語。最後はとっても哀しくて本当に切ない。これは、こどもにはちょっとわからないのではないか。大人の女性のための物語だと思う。(2000/02/16)
  1 - 4 ( 4 件中 )