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  1 - 13 ( 13 件中 ) 
鵺姫異聞
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:28 / [ 修正]
鵺姫異聞 (ソノラマ文庫)
鵺姫異聞 (ソノラマ文庫)

著:岩本 隆雄|出版社:朝日ソノラマ|発売日:2002/09|文庫|4257769637|


プロジェクトシティ―それは本格的な宇宙移民を目指す『進化計画』のために作られた、赤道直下の洋上に浮かぶ巨大な人工島だ。そんなシティでパトロール部隊員として働く田中隆が、ある事件で身柄を拘束した奇妙な山伏の持ち込んだ石の力で、戦国時代の日本へと飛ばされてしまう。そこで隆は、僧侶のような格好をした老人や生死の境をさまよう巨大な鬼と出会い、成り行きから宇宙滅亡の危機を未然に防ぐための計画に身を投じることになるのだが…。
大好きな「星虫」のシリーズ。「鵺姫真話」とは表裏をなす物語であり,互いに補完しあっているそうだ。単独でも楽しめるが,シリーズ順に読んでおくことをオススメする。

さて,途中まではものすごく楽しんで読んだ。すらすらと物語の世界に入り,途中で「田中隆」ってどんなヤツだったっけ?ときになって「星虫」に取って返して,読みふけったり。ところがゼ○○が出てくるあたりになると「ん?」と違和感が。何度か読み直してようやく理解したわたしは頭が悪いのだろうが,ちょっと唐突だったような・・・ペクとゼ○○の世界についてもう少し書き込んであればそんな戸惑いもなかったと思うのだけど。もちろん理解した後は楽しめましたが。

とはいえ,タイムトラベルものだし好きなシリーズです。
2002.09.30 (月)
星虫
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:24 / [ 修正]
星虫 (ソノラマ文庫)
星虫 (ソノラマ文庫)

著:岩本 隆雄|出版社:朝日ソノラマ|発売日:2000/06|文庫|4257769076|

宇宙に憧れ、将来は宇宙飛行士としてスペースシャトルを操縦することを夢見る高校生・氷室友美。そんな彼女が夏休み最後の夜に目にしたのは、無数の光る物体が空から降ってくる幻想的な光景だった。後に“星虫”と呼ばれるこの物体は、人間の額に吸着することで宿主の感覚を増幅させる能力を持った宇宙生物で、友美もすっかり星虫に夢中になってしまう。ところが、やがて人々の額で星虫が驚くべき変化を始めて―。
宇宙飛行士としてスペースシャトルを操縦することを夢見る高校生友美。
しかし、夢を素直に語って馬鹿にされたことから、友美は優等生の仮面をかぶり、毎日欠かさず訓練を行なっていた。友美が夏休み最後の夜に目にしたのは、無数の光る物体が空から降ってくる幻想的な光景だった。その物体は人間の額に貼りつき、さまざまな恩恵をもたらしてくれる「星虫」だった。
宇宙からの贈り物だと思われていた「星虫」に友美はすっかり夢中になる。しかし、その星虫がどんどん変化し。。

「ミドリノキ」も地球規模の話だったが、これも地球規模の話。
地球の保護。
夢を持ちつづけること。
そして命を大切にすること。

いろんなテーマが盛り込まれているが、何より友美の「星虫」への愛情がこの物語からあふれている。命をいとおしいと思う気持ちが起こす奇跡。その奇跡を是非味わってください。
とてもさわやかな、でも大事なことを考えさせる1冊。
2001-07-07
航路
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 13:31 / [ 修正]
航路(下)
航路(下)

著:コニー ウィリス|出版社:ソニーマガジンズ|発売日:2002/10/08|単行本|4789719340|

認知心理学者のジョアンナは、デンヴァーの大病院にオフィスを持ち、朝はER、午後は小児科と臨死体験者の聞き取り調査に奔走する日々。目的は、NDE(臨死体験)の原因と働きを科学的に解明すること。一方、神経内科医のリチャードは、疑似NDEを人為的に引き起こしてNDE中の脳の状態を記録する研究計画を立ち上げ、彼女に協力を求める。が、実験にはトラブルが続出し、やがて被験者が不足する事態に。こうなったら自分でやるしかない。そう決意したジョアンナは、みずから死の向こう側≠ヨと赴くが……。ヒューゴー賞・ネビュラ賞最多受賞を誇るストーリーテリングの女王が死≠フ謎に挑む、戦慄と感動のメディカルサスペンス。
とにかく面白いの一言。
ジョアンナが赴いた「向こう側」がどこなのか,もう少しで思い出せそうで思い出せない,そのイライラ感まで共有してしまった。だから,あの場所が一体どこなのかわかって驚愕驚愕。なんでこうなるの?という驚きからまたまた急転直下のストーリー展開。最後まで息をつかせぬ面白さだ。いつもお腹をすかしているジョアンナ。白衣のポケットに色々な食べ物を隠し持っているドラえもんのようなリチャード。災害おたくのメイジー。あの世からの使者?マンドレイクなどなど登場人物は,とても生き生きとしていて思わず愛着を持ってしまう。生と死という重いテーマながら,愛情あふれる物語だと思う。
この分厚さにめげない方には,もう絶対にオススメ!!
光の帝国
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 13:34 / [ 修正]
光の帝国―常野物語
光の帝国―常野物語

著:恩田 陸|出版社:集英社|発売日:1997/10|単行本|408774292X|

穏やかで、知的で、権力への志向を持たずにひっそりと生きる人々。時を超えてよみがえる風景。彼らが生かされている場所と帰るべきところは?あなたのまわりにも彼らはいる。不思議な能力を持つ一族の物語。
不思議な力を持つ常野の一族の物語。穏やかで、知的で、権力への志向を持たずにひっそりと生きる人々。時を超えてよみがえる風景。。。

常野一族の十編からなる物語。そのどれもが不思議な味わいに満ちている。女性ならではの細やかなしっとりとした風情。どれもいいです。
特に好きだったのは最初の「大きな引き出し」。最後は涙がじわっと出てしまって、温かい気持ちになった。
表題作の「光の帝国」は悲しくて腹立たしくてやるせない気持ちになった。
ネタバレになってしまうのでこれ以上かけないのがもどかしい。短編集からなる物語だが、その一つ一つが微妙に絡み合っていて、読者の想像を書き立てる構成になっている。また、登場人物の一人一人が個を持ち、光を放っているのでこの後どうなるのだろう、どうなったのだろうと気になってしかたがない。ひっそりと目立たぬように緊張しながら生活する常野の人々に安寧の日は訪れるのか、続編を早く書いてください>恩田さん
とにかくオススメ!
遺伝子の使命
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 21:25 / [ 修正]
遺伝子の使命 (創元SF文庫)
遺伝子の使命 (創元SF文庫)

著:ロイス・マクマスター ビジョルド|出版社:東京創元社|発売日:2003/12|文庫|4488698115|


惑星アトスでは男性だけが人工子宮で生殖を続けてきたが、それを支える卵子培養基が疲弊していた。急遽新しい培養基が輸入されるが、途中で偽物にすりかえられていた。この一大事に一人の青年医師が宇宙に派遣される。銀河の要衝たる巨大宇宙ステーションに到着した彼は、初めて女性に出会った。彼女は美貌の傭兵中佐エリ・クイン。すべての背後には惑星間抗争につながる秘密が!
マイルズ・シリーズの外伝。マイルズはでてきません。
本当の主役は,惑星アトスの医師イーサン。女性の存在そのものを罪悪と考えるアトスで育ったイーサンが,クインと初めて出会うシーンや,真面目だからこそ可笑しいシーンなど楽しめた。女性を排除するアトスのことを書くなんてどういう風にビジョルドが持っていくのか興味があったが,ラストはなるほど,と思った。
SFの設定もだが,サスペンスとしても楽しめるかも。最近マイルズシリーズも読んでいないのでまた,追いかけてみようかな。
ミドリノツキ〈上〉
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:17 / [ 修正]
ミドリノツキ〈上〉 (ソノラマ文庫)
ミドリノツキ〈上〉 (ソノラマ文庫)

著:岩本 隆雄|出版社:朝日ソノラマ|発売日:2001/06|文庫|425776936X|

ゴールデンウィーク明けの豊野高校に、空から銀色の物体が降ってきた。グラウンドの真ん中に突き刺さった長さ1.5メートル、直径5センチほどの棒状のそれは、とても人工衛星や飛行機の部品などとは思えない神々しい輝きを周囲に放っている。男性教師たちが力任せに引き抜こうとしても、曲げることすらできない不思議な棒―しかし一年生の民田尚顕は、その棒に見覚えがあった!?岩本ワールドの新世紀、ここに開幕。
乙一氏を知ってから、最近この手の文庫棚をまたチェックするようになった。

空から突然降ってきた銀色の杖。誰がひいても抜けない杖。
選ばれし者「人類の代理人」だけが抜けるという。
尚顕も挑戦するが当然抜けなかった。
しかし、自分達とは違う次元での話と思っていた「人類の代理人」事件と関わることになっていきそうな…で続く。

大勢の人々への夢のメッセージとか、先人類、「願いを調べる」緑色の鳥などおもしろくなりそうだ。

でも、なぜ杖を試すのが「男のみ」なのか不満。
2001-07-03
ミドリノツキ〈下〉
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:21 / [ 修正]
ミドリノツキ〈下〉 (ソノラマ文庫)
ミドリノツキ〈下〉 (ソノラマ文庫)

著:岩本 隆雄|出版社:朝日ソノラマ|発売日:2001/10|文庫|4257769491|

うねる海を1キロ近くも泳ぎながら、ミリセントが囚われている豪華クルーザーへと向かう尚顕。そんな彼にピュンは、クルーザーが汎言語場に包まれていると伝える―それはすなわち、先人類の少女もクルーザーに拉致されているということだった。助けなければならない人間が増えたことと、限界まで酷使した足の筋肉に、尚顕の精神が悲鳴をあげる。それでも『男の意地』を貫いてピュンの助力を拒否する尚顕に、果たして二人の少女を救出することはできるのか!?シリーズ、感動の完結。
地球の運命を担って一つだけ願い事を…
そんな立場になったら、どうしたらよいのだろう。
しかも、願いをかなえる「黒の塔」は狂っているのかもしれないのだ。地球を破壊しつづける人間に、恐ろしいほどの憎しみを持っているのかもしれない。どんな言葉も曲解して、人間を滅ぼすかもしれない。願い事をしなくても、同じく滅ぶのみ。

第1巻「ミドリノツキ(上)」では、美しい先人類の贈り物と思われていた「黒の塔」や月からの映像、タワーバードなどが、全く違う意味を持ち始める最終巻。
ミリセントが、実の祖父でもあり大統領でもあるモーティマに捕らえられていると知った尚顕は、人力飛行機で海上のクルーザーへ向かう。そこには先人類の少女も捕らえられているのだ。しかし、そこで先人類の少女が語ったのは、あまりにも恐ろしい「黒の塔」の姿だった。

おもしろかったです!文句なし。
ピュンが最後にどうなってしまうのか、地球はどうなるのかドキドキしたけれど、さすが岩本氏。**********な結末でした。是非読んでみるべし!
ミドリノツキ (中)
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:19 / [ 修正]
ミドリノツキ (中)
ミドリノツキ (中)

著:岩本 隆雄|出版社:朝日ソノラマ|発売日:2001/08|文庫|4257769416|

「選ばれし者」に対するテロ未遂。そのとき、ビルの谷間には、緑の月が現れた。そしてその中には赤い目の少女が。少女は叫んだ。「探しなさい!なにものより優先して!」そして現れたビジョンは金属製の筒。
見なれないその少女の姿形に人々は「先人類」だと囁く。尚顕は、その騒動の後、ミリセントを護衛することとなる。ミリセントは、尚顕を避け護衛されるのをことごとく嫌がる。しかし、ミリセントにはそうしなければならない理由があったのだ。
前作は、本の材料が提示された感じだったが、大分おもしろくなってきた。尚顕もどんどん魅力的になるし、ミリセントもかわいらしい。しかーし、それよりなによりタワーバードの「ぴゅん」のかわいいこと!この「ぴゅん」は、先人類の残した「選ばれし者」の護衛鳥なのだが、なぜか尚顕をその「選ばれし者」だと誤解してつきまとう。機械のようで??とにかくかわいいのだ。
人類の未来を決める重大な時期に、世界を支配しようとする政治家たちの陰謀。うーん、おもしろくなってきました。
2001-09-05
ドゥームズデイ・ブック
著者:コニー ウィリス
更新日:2007/08/17(Fri) 10:39 / [ 修正]
ドゥームズデイ・ブック
ドゥームズデイ・ブック

著:コニー ウィリス|出版社:早川書房|発売日:1995/11|単行本|4152079665|

歴史研究者の長年の夢がついに実現した。過去への時間旅行が可能となり、研究者は専門とする時代を直接観察することができるようになったのだ。オックスフォード大学史学部の女子学生キヴリンは、実習の一環として前人未踏の14世紀に送られた。だが、彼女は中世に到着すると同時に病に倒れてしまった…はたして彼女は未来に無事に帰還できるのか?ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した、タイムトラベルSF。
キヴリンは,中世にどうしても行きたくて,指導教官ダンワーシィの心配をよそにタイムトラベルを決行してしまう。十分な予備実験をしないままに。その結果安全だったはずの場所・時間ではなかった。

大変に長いが,中世の描写が丁寧で目にうかぶようだった。アグネスやロザムンドなど登場人物のことも詳しく書かれているので最後には,愛情すら覚えてしまった。聞き分けのないアグネスには腹も立ったが。

タイムトラベルはできるが,過去に起こったことを変更することはできない(してはいけない,ではなく)という理念の時間旅行なので,何かとできないことが多く,キヴリンを助け出そうとする現代のダンワーシィや,中世の人々を助けようとするキヴリンのどちらも歯がゆい思いをする。読んでいるこちらも。おまけに現代でも謎のウィルス病が蔓延しはじめる。最後にキヴリンは助け出されるのか?

どきどきしながら読みました。長いけれどあっという間。ローシュが切なかったなあ。評判通り面白い本でした。第1章はキヴリンが病気であまり話が動きませんが,そこを過ぎると目が離せなくなります。

コニー・ウィルス日本語サイト
イーシャの舟
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:26 / [ 修正]
イーシャの舟 (ソノラマ文庫)
イーシャの舟 (ソノラマ文庫)

著:岩本 隆雄|出版社:朝日ソノラマ|発売日:2000/11|文庫|425776919X|

天邪鬼伝説が残る『入らずの山』に、産業廃棄物処理場が作られることになった。ある満月の夜、その建設現場の近くをライトバンで通りかかった宮脇年輝は、側溝にポルシュを脱輪させ立ち往生している美女・加賀山和美を助けた。和美の目の前で五トンもの車体を軽々と持ち上げる年輝―それを見た和美は、すがる思いで年輝にある頼み事をする。その結果、年輝は峠の天邪鬼に取り憑かれてしまうハメに―!?ファン切望の名作が大幅な加筆の上、転生。
天邪鬼伝説が残る「入らずの山」に、産業廃棄物処理場が作られることになった。ある満月の夜、その近くを通りかかった年輝は、加賀山和美と出会った。和美の頼まれ事を引き受けた人のいい年輝。その結果とんでもないモノに取り憑付かれてしまう。それは、建設現場の爆発で目覚めた天邪鬼だった。

「星虫」「鵺姫伝説」の大元となる物語。やはり、テーマは「地球を救うのは」という前の2作と同じものだが、こちらは少し「恋愛」も描かれていて、時にほほえましい描写もある。
天邪鬼がとにかく、いじらしくかわいらしい。
年輝の家に最初に現れた場面での天邪鬼は40センチくらいで、途方もない力を持っているのに、赤ちゃんそのものだ。年輝が何とか人間と共存できる妖怪にしようと奮闘する中で、亨や純とも関わり会うようになって天邪鬼はどんどん成長していく。そして、最後には…

星虫、鵺姫伝説で出てくる「全世界から憎まれ、その後英雄視された女性」のことや、鵺姫伝説の主人公純、そして、「舟」。
それらが、ちょっぴりわかる星虫にリンクした物語。
2001-07-21
『共鳴者』
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 13:07 / [ 修正]
『共鳴者』
『共鳴者』

著:水樹 和佳子|出版社:エニックス|発売日:2001/08|単行本|4757504950|

初めて瑠那の歌を聴いた時、斎木は涙を止めることができなかった。まだ自分が霊を封じる役目を担ってきた御門の一族だと知らず、過大な共鳴力をもてあましていた斎木にとって、自分と同等の力を持つ瑠那の存在は、救いだった。コンサート会場で襲われ、瑠那の怯えに共鳴して皆が動けない中、唯一人動くことができた斎木に助けられた瑠那もまた、斎木を―見つけて―しまう。瑠那の涙と微笑…。二人の出会いはしかし、その後日本中を巻き込む事件の予兆に過ぎなかった…。
主要な登場人物がみんな切ない思いを抱えて生きているのが切ない。斎木(ゆぎ)は、友人を作ることを恐れながら生き、瑠那(るな)は歌うことしかできない。しゃべれないのだ。瑠那の保護者である多賀家は、更に悲しい過去を持つ。斎木の姉、奈樹もまた。そうした悲しい思いが、児童虐待や新興宗教とも絡んで大きな事件へと発展していく。何だかねー。切なかったです。

どうなるの?どうなるの?と思いながらどんどん読んでしまいました。いろんな要素がぎゅっと詰まった物語で、マンガでも読んでみたい気が。。
switchers
著者:
更新日:2007/08/16(Thu) 19:55 / [ 修正]
Switchers
Switchers

著:Kate Thompson|出版社:Hyperion (Juv)|発売日:1999/10|ペーパーバック|0786813962|

テスは、秘密を持っている。そのために,親しい友人を作れず,公園で放課後や休日を過ごしていた。テスは動物に変わることができるのだ。ある日,薄汚れた格好をした少年がテスにつきまとい始めた。ストーカーかと心配するテスだったが,実は彼はテスに助けを求めてきたのだ。彼=ケヴィンも動物に変身できるスイッチャーズだったのだ。ケヴインの真剣な訴えに心を動かされて,テスは彼と旅に出る。ネズミになって「小さな老婦人」リジーの元へ。
最後あたりになって,Kroolが何者かもわかって面白くなってきた。なかなか乗れなかったのは私の調子が悪かったからで,本は面白いと思う。特に動物に変身しているところ。いろいろな動物の生態などもちょっとわかって面白い。コミュニケーションのとり方も,もしかしてそういう方法で更新しあっているのかもしれないって思う。

でもねー,いきなりKroolに○○していくのは,どうかと思うの。そりゃあ,悪者なんだろうけど。○○○ないで,何とかできなかったのかなあ。ジュブナイルSFなんだから
BIOME―深緑の魔女
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:14 / [ 修正]
BIOME―深緑の魔女 (ファミ通文庫)
BIOME―深緑の魔女 (ファミ通文庫)

著:伊東 京一|出版社:エンターブレイン|発売日:2001/05|文庫|4757704453|

大地の96パーセント以上を覆い尽くす樹海。
人々は樹海の中を切り開き、森との共存を図っていた。その国の1つパドゥーラに、ライカという女森林保護者が現れる。森林保護者とは、森と共存せざるを得ない人々のために森林の生態系を守り、以上繁殖などで人々の生活を危険にさらさないようにするための職業だ。ライカは、領主に頼まれ樹海に異常発生したバンクシワームと、その成虫である蛾を退治することになる。しかし、この異常発生の裏には、領主を恨むある男の壮絶な復讐劇がかくされていたのだ。
ライカ達は、否応なくその中に巻き込まれていく。
物語の舞台である樹海の深さ。濃厚な森のにおいがしてくるような描写。そこに生きる様々な生物。著者が作り出すそれらの生物が、だんだん目に見えてくるようになる。はっきり言って虫嫌いの私には気持ち悪い部分が多かった。それでも最後までおもしろく読めた。
復讐に人生をかけるジジアと、父親の敵を探してやってきたフラン、人に裏切られ、裏切りつづけてきたライカ。この3人を結ぶ縁。いくつにも張り巡らされた線が、次第に形をとっていくのがおもしろい。
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