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魔法使いの卵
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 22:43 / [ 修正]
魔法使いの卵
魔法使いの卵

著:ダイアナ ヘンドリー|出版社:徳間書店|発売日:2001/01|単行本|4198613028|
魔法使いの父親、未来を予知する母親の間に生まれたスカリーは、魔法使い試験を受けるため、学校でもこっそり魔法の練習をしていた。授業中にぼーっとしていることが多くて、とうとう校長先生に「お守り」をつけられてしまう。
お守役はモニカという髪の赤い、若い娘だった。感じのいい人ですぐにクラスの人気者にるが、不審な行動も多い。スカリーは、モニカに見張られて、「変身術」の練習もできない。
魔法使い試験が近づくに連れて、父親の表向きの商売である「市場の時計屋」に、変なじいさんがやってきて、スカリーの身の回りで事件が起こりそうな予兆が始まる…

ジョーンズと比べると登場人物がまとも過ぎますが、まあまあ愉しめました。
ちょっとだけ「黄金の羅針盤」を思い浮かべちゃう部分もありました。
屋根にのるレーナ
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 21:20 / [ 修正]
屋根にのるレーナ
屋根にのるレーナ

著:ペーター ヘルトリング|出版社:偕成社|発売日:1997/04|単行本|4037266008|

『郊外にある菜園のあずまやの屋根に,レーナは立った。目をぎゅっとつむる。だめだめ。そんなことでは気がおさまらない。息をとめる。このまま長いこといたら,パンクしちゃうな。』
 レーナの両親は毎日ケンカばかり。弟のラルスと息をひそめて生活している。両親の離婚が決定的となって,レーナとラルスはそれぞれ行動を起こす。
うーん,胸の痛くなる物語でした。親のケンカ,言い争いがいかに子どもを傷つけてしまうか。私も離婚者だけに本当に読むのが辛かった。でも,子ども達が受けた傷は忘れてはいけないと思う。
 作者は,淡々と子どもとその親を描く。説教くさいところもないし,お涙ちょうだいもない。でも,胸が痛くなる。作者はレーナの叔母コーラに語らせている。「わたしたち大人は,ときどき,あなたたち子どもにたいして,とんでもないばかなことをするのよね。ばかで,ひどいことを。でもね,わたしたちにもどうしようもないことがあるのよ。」と。コーラのような,『西の魔女が死んだ』のおばあちゃんのような第三者の大人がいてくれることはこどもにとって大切なことなのだと思った。しかし,この中でも教師っておばかです。(1999年9月)
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