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妖精ディックのたたかい
著者:キャサリン・M・ブリッグズ
更新日:2007/08/18(Sat) 20:58 / [ 修正]
妖精ディックのたたかい
妖精ディックのたたかい

著:キャサリン・M・ブリッグズ , 他|出版社:岩波書店|発売日:1987/06|単行本|4001109743|

家付き妖精ディックは、慣れ親しんだカルヴァー家が出て行ってからもウィドフォード屋敷を守っていた。赤いめんどりにえさをやったり、家の補修をしたり、空気の入れ替えをしたり・・一番大切な仕事は埋められた財宝を守る仕事だったが、それも抜かりなくやっていた。しかし家付き妖精は空家では寂しすぎる。ヒマをもてあましていたディックは、とうとう新しい住人を迎え入れることになった。あまり好きになれない主人とその妻、お気に入りのジョエルと子どもたち、優しいディンブルビー夫人。ディックは、またもや忙しくなる。
欲深でいじわるな若奥様ではなく、ジョエルとこま使いアンに屋敷をひきついでもらいたかったからだ。さあ、ディックのたたかいが始まる。
何となく図書館で手にしたら、これが大当たり!家付き妖精ディックの何と働き者で、優しくて…
意地悪な人には隠れて足をつねるところも爽快だし、魔女との戦いもどきどきする。清教徒革命とかイギリスの歴史にもっとくわしかったら、背景がわかって更に愉しめたかもしれない。ハリポタに出てくる家付き妖精のこともやっと理解しました。日本の民話でも家につく神様って出てくるけれど民話って似たようなモチーフが出てくるんですね。
作者はイギリスの民俗学・妖精学の第一人者だそう。「魔女とふたりのケイト」という本も出ているらしいので探してみよう。
魔法の王国売ります!
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 21:00 / [ 修正]
魔法の王国売ります!
魔法の王国売ります!

著:テリー ブルックス|出版社:早川書房|発売日:1989/05|文庫|4150201242|

魔法の王国売ります―騎士と悪漢、竜と貴婦人、魔法使いて妖術師の故郷たるこの異世界の王はあなたです!こんなうさんくさいコピーが、こともあろうに一流デパートのカタログにのっていた。まともな奴なら冗談としかとらない広告だ。だが、中年弁護士ベンは違った。最愛の妻を交通事故死で亡くして現実の生活に絶望していたベンは、渡りに舟とばかりにこの夢の国を買いとった。ところがこの妖精物語の国、売り出されるだけの理由があって、広告には記されていないとんでもないことがあった…。全米ベストセラーのユーモア・ファンタジィ。
一生懸命に築き上げてきた人生にちょっと疲れることって,確かにある。最近の私もそう。大好きな仕事からも少し離れたくなる。私の逃げ場は読書で,現実世界から遠く離れることだ。ベンは,実際にファンタジーランドを購入し,移住してしまう。羨ましい気持ちでいっぱいだが,やはりそれなりの代償を払わねばならず,世の中そんなに甘くはないのであった。

弁護士であったベンの弁の立つこと。誠実であること,粘り強いこと,大人であることなどが,ユーモアだけでない深みを与えていると思う。正直1巻は,物語の始まりにすぎない感じで早速次が読みたくなった。
ゴースト・ドラム
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 00:41 / [ 修正]
ゴースト・ドラム―北の魔法の物語 (Best choice)
ゴースト・ドラム―北の魔法の物語 (Best choice)

著:金原 瑞人 , 他|出版社:福武書店|発売日:1991/05|単行本|4828849521|

黄金の鎖で木につながれた猫が語る魔法の物語。不思議な太鼓,ゴースト・ドラムのことばを解し,ニワトリの足を持つ家に住む,若い女魔法使いチンギスが,ある日叫びを聞きつけた。叫んでいたのは,皇子サファ。生まれて以来,塔の小部屋に閉じ込められていた。死の匂いがいたるところでし,理不尽な死に恐れおののく人々。暗くて重くてどんよりとした世界で唯一光を放つ魔法使い。しかしその魔法使いチンギスでさえ不死ではなく,死んでしまう。残されたサファは・・・・

荒涼とした北の国を舞台にくり広げられる,荒々しい魔法の物語。1987年,イギリス・カーネギー賞受賞作。
児童書ではあるけれど甘みの一切ない物語だった。おもしろいなあと思ったのは,魔法使いの家が「何か」の足の上に建っていること。たとえばチンギスは,師匠から「ウロコの生えたニワトリの足」の上に立つ家を譲ってもらうし,他には猫の足,犬の足なんかの生えた家もある。それらは,驚くべき速さで走り,用のないときには散歩もする!

さて,魔法について。

この物語の魔法は,とても納得のいくものでできている。「音楽と言葉」だ。

「言葉は,目を,耳を,鼻を,舌を,肌をあざむくことができる。音楽には言葉も文字もいらない。音楽とは心の中に住む,心の言葉であり,心は一瞬にして理解する。魔法使いが音楽に言葉をのせれば,心を持つもの全てを意のままにできるだろう。。」とは,チンギスに教える老婆の言葉。これらの魔法を磨くことは,下等な魔法から自らを守ることになるのだそうだ。これって,魔法でなくてもいえることだよね。
イツロベ
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:02 / [ 修正]
イツロベ
イツロベ

著:藤木 稟|出版社:講談社|発売日:1999/07|単行本|4062096870|

アフリカの小国にボランティアとして派遣された産婦人科医・間野祥一は、現地の悠久たる時の流れと不可思議な部族風習の中で次第に自分を見失っていく。やがて帰国した間野の身辺で次々と起こる奇怪な出来事―。これは現実か、それとも妄想なのか?世界で爆発的に流行するインターネットゲーム「ゴスペル」がパンドラの箱を開け、巨大な脳へと人類を導いていく。著者の新生面を拓く、壮大なラビリンス世界の誕生。
いやあ、こわかった&おもしろかった。藤木さんは、初めて読んだのだけど全編におどろおどろしたものが漂っていて、でもこういう結末になるかあ。。という感じ。あまり書いちゃうとネタばれになってしまうので止めるけど、おもしろかった。他のも読んでみたいな。
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