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でりばりぃAge
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更新日:2007/08/17(Fri) 16:35 / [ 修正]
でりばりぃAge
でりばりぃAge

著:梨屋 アリエ|出版社:講談社|発売日:1999/05|単行本|4062097087|

14歳になる夏休みわたしは一つの庭に出会った。そしてわたしは女の子から女性へ変わりつつあった…。微妙な心の揺れと成長をさわやかに描くひと夏の物語。講談社児童文学新人賞受賞作。
中学2年生の真名子は,夏期講習の途中,廊下から見える庭にはためく白いシーツに心惹かれ,試験中に飛び出してしまう。シーツの庭の持ち主は奥窪医院のおじいさんだが,家から出てきたのは若い男だった。真名子は、夏期講習にいかなければと思うのだが、足は自然とシーツの帆船がはためく家へと向かうのだ。

教育マニアの母親,テレビゲームに没頭する父親,変身好きの弟。個性的な登場人物ではあるが,現実にはどこにでもいそうだ。わたしが怖かったのは,ときどき真名子が空想する『殺人』のシーン。これも突飛だとはいえない場面設定で,キレル子どものことがちょっとわかる気がするじゃないか。娘が真名子と同じくらいの年齢なので,どきっとするところもあった。児童文学では、よく「逃げ込む場所」がでてくるが、今の子達に逃げ込む場所がそうそう見つかるとも思えない。みんな、真名子のようにどこか自分だけの場所を見つけられたのだろうか。私の娘にはあるだろうか。。。「お母さんは終わっちゃってる!」なんて言われないようにしなくちゃ。今夜は,おにぎりにしようかな,なんて思う一冊。
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