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捜査官ケイト 夜勤
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 16:40 / [ 修正]
捜査官ケイト 夜勤
捜査官ケイト 夜勤

著:ローリー キング|出版社:集英社|発売日:2001/10|文庫|4087604020|

未成年者淫行にもかかわらず無罪放免になった男、幼児を抱く政治家、露出狂。これらの男達が「レディーズ」と自ら名乗る女たちにユーモア溢れる?仕置きを受けていた。世間は(特に女性は)喝采を送った。誰もが、蔓延する男どもの暴力にうんざりしていたからだ。しかし、その後妻に暴力をふるっていた男、レイプ常習犯の死体が発見された。彼らもまた、レディーズによる犯行ではないかと疑われ、捜査が始まる。
市警のケイトは、その捜査に関わるうち、自分のもっとも敬愛する女性がその犯行に関係しているのではないかと悩み、苦しむ。
やがて、捜査班はインターネット上に、妻や恋人を虐待した男の名簿を載せたホームページをつきとめる。
久しぶりにこの手の本を読む。読みながら、TVで流れる幼児誘拐や殺害のニュースを聞くたびに、レディーズならずとも私刑をしたくなる。絶望的な気持ちになる。本書では、インドの嫁殺しの話が出てくるが、少なくともいろいろな国で、少女(子どもといった方がよい)が幼いうちに嫁とされていく事実や、虐待される子どもや妻たちの現実が生々しくでてきて、更に辛い。
青猫屋
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:44 / [ 修正]
青猫屋
青猫屋

著:城戸 光子|出版社:新潮社|発売日:1996/12|単行本|410415301X|

異界の扉が静かに開き始める。優れた歌を創ることが無上の名誉であり、人々が歌の呪力を恐れる不思議な町があった。その町で呪力を持つ歌を消すのが人形師「青猫屋」廉二郎の裏の仕事。ある日、48年前の歌仕合の勝敗の判定を依頼された彼は、消えた歌の探索の果てに摩訶不思議な事件に巻き込まれた―。夏の一夜の見せ物小屋は夢か現か幻か。いつとも知れぬ懐かしい日本で男を惑わす妖しい生き物たちの謎。
歌が重要な小道具となっている独特な世界のファンタジー。歌を聞いて育った野菜が人にかみついたりね。青猫屋四代目当主廉二郎は、48年前の歌試合の判定を下すことができるのか?勝のは、お時さんか、ツバ吉か。不思議な味わいだった。
第8回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作
キャノン姉妹の一年
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 21:12 / [ 修正]
キャノン姉妹の一年
キャノン姉妹の一年

著:ドロシー ギルマン|出版社:集英社|発売日:2004/02|文庫|4087604543|

ニューヨークの派手な社交生活を捨て,トレイシーは妹のティナを迎えにいった。叔父が死に,二人に湖畔の家を遺してくれたのだ。姉妹は父母が突然なくなった後,別々に親戚に引き取られていた。ティナは姉と違い,全寮制の学校を転々とし,友達もできず寂しい暮らしをしていた。寒い二月の湖畔。知る人はいない。けれど姉妹は知恵を出し合い,少しずつ田舎の生活に踏み出していく。
初めの部分でトレイシーがティナのおかれた状況にあまりに無頓着だったことに驚いた。そんなもんなのでしょうか。ティナは,あまりにも可哀想だよ。
この本は1953年に書かれていて,自分の足で立つことができていなかった姉妹が田舎で自給自足の生活をするうちに,自立していく物語だ。爽やかで読んでいて気持ちがいい。

ミセス・ブリッグスがとても素敵。トレイシーが彼女を評する言葉が印象的だった。
「彼女は喜劇的でもあり,悲劇的でもある。猛々しくもありやさしくもある。気まぐれで誇り高い。けれども正直だ。彼女は不思議に不屈なのだ。」。
ミセス・ブリッグスの生き方からトレイシーは,「行き続けて真正面から立ち向かうこと」を学ぶ。そして愚かな恋に決別し,自分の人生を生き直すのだ。

ドロシー・ギルマンは初読だったのだが,読後が爽やかなので大変気に入った。続けて何冊か読んでみたい。
おたずねものの犬ストーミー
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 23:17 / [ 修正]
おたずねものの犬ストーミー
おたずねものの犬ストーミー

著:J.キェルガート|出版社:文研出版|発売日:1982/01|−|4580809386|
職場の本棚を整理していたら出てきた本。水鳥猟のガイドを仕事とする男が短気が元で喧嘩をし刑務所に入れられる。一人留守を守る息子のアランは,怪我をした犬を凍った湖から救い出す。犬は銃で撃たれ怪我をしていた。アランは,手当てをしてやり自分の家に犬を置いておくことにする。ところが,その犬は前の飼い主をかんで逃げ出したお尋ね者だったのだ。

アランがいくつなのか,いまいち定かではないが,厳しい自然の中で暮らすアランのよく働くこと!一人で暮らしているアランには,小動物の毛皮を売るくらいしか現金収入の手がないのだが,ストーミー(犬)の助けにより,少しは楽になる。ストーミーはとても頭のよい鳥猟犬なのだ。
大自然の元で暮らす動物と人との描写ががとてもよい。
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