[現在の表示: アイウエオ順(降順)]
更新日
登録日
名前順
マーク

おすすめ、 相互リンクサイト

  1 - 8 ( 8 件中 ) 
茉莉花の日々
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:36 / [ 修正]
茉莉花の日々
茉莉花の日々

著:加藤 幸子|出版社:理論社|発売日:1999/05|単行本|4652071744|

高校一年生の園茉莉花は、ごく普通の少女。華やかな名前を「まつり」に変えて、仲間から突出せぬほうを選ぶ大勢の少女たちの一人です。平凡だけれど、しなやかな感受性とするどい観察眼を秘めている「まつり」の青春物語。
茉莉花は,高校生。宝塚みたいな自分の名前を敬遠し,じぶんで「まつり」といいかえて使っている。友達,失恋,進学と挫折を経験しながら,そのたびに少しずつ「前とは違う」自分に変わっていく。

作者の加藤さん,1936年生まれでいらっしゃる。そのことにまず,驚いた。高校生のまつりが,とても瑞々しいのだ。ちょっとあっさりした性格に描かれているので物足りない面もあるかもしれないが,私には好ましかった。男友達のこと,裏切られたこと,新しい出会いや友達のこと,進路などが,バードウォッチングや犬のことなどの日々の生活の中で描かれて行く。驚くようなドラマはないが,静かでしなやかな女の子の物語。(1999/10/20)
レディ・ガンナーの冒険
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:40 / [ 修正]
レディ・ガンナーの冒険 (角川スニーカー文庫)
レディ・ガンナーの冒険 (角川スニーカー文庫)

著:茅田 砂胡|出版社:角川書店|発売日:2000/04|文庫|404423101X|

「お嬢さま、もう無理です!追いつかれます」「大丈夫よ。みなさんがついているじゃないの」ウインスロウ家の娘、キャサリンは、ここに至って、ようやく用心棒たちに声をかけた。ことの始まりは一通の手紙。隣国の幼なじみに危機が迫っていると聞いたキャサリンは、侍女ひとりと、風変わりな四人の用心棒を連れて旅立ったのだが…破天荒なお嬢さまと、動物の姿に変身できる不思議な人々が織りなす、ファンタスティック・ストーリー登場。
元気な元気なお嬢様と変身する人々のお話。
だーっと読めちゃいます。毛むくじゃらな人達ばかりでなくドラゴンなんかも出てきます。個人的に気に入ったのは「丹頂鶴」(!)の郵送便です。首に風呂敷巻いて優雅に配達してくれるんですよ。
でもって,人間型に変身するとちょっとハ○のおじちゃんだったりする。こういうところが茅田さんはおかしくてうまい。ツボに入ります。
楽しく読めるお話で続編も出ているらしいです。(2002.01.18読了)
ブリジンガメンの魔法の宝石
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 22:24 / [ 修正]
ブリジンガメンの魔法の宝石
ブリジンガメンの魔法の宝石

著:アラン・ガーナー|出版社:評論社|発売日:2000|単行本|4566010813|

20世紀のイギリス。
スーザンとコリンの兄妹は,オールダリーのモソックさんの家に預けられた。外地に赴任している父親の元に半年間,母親が出かけていかなければならなくなったからだ。モソックさんの家は「丘」のひだの一つにあり,周りには魔法使いの伝説がある土地が広がっていた。
スーザンは,母親からもらった宝石「涙」を腕につけていたが,これが実は太古から伝わる魔法の宝石だったのだ。
コリンとスーザンは,この宝石を巡って魔法使いたちの争奪戦に巻き込まれ,危険な旅を始める。
現代(といってもちょっと昔)のイギリスの田舎で繰り広げられる冒険。魔法使いだけでなく小人やトロール、魔女に妖精などなどが出てくる出てくる。それが,全然不自然じゃないところがすごい。全知全能なのかと思われる魔法使いも実はちょっとヌケているし,コリンもスーザンも勇気の塊ではない。
少しずつ成長していく子ども達の姿もとても好ましい。

しかし,地下の横穴くぐり。絶対やりたくない…
デルフィニア戦記
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 17:16 / [ 修正]
放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)
放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)

著:茅田 砂胡|出版社:中央公論新社|発売日:2003/01|文庫|4122041473|


中央公論社 全18巻
放浪の戦士C・NOVELSファンタジア―デルフ...

刺客に追われる漂泊の戦士ウォルと異世界からの迷子リィ。剣戟のさなか孤独な二人の戦士の偶然の出逢いが、デルフィニア王国の未来を、アベルドルン大陸の運命を大きくかえていく。やがて『獅子王』と『姫将軍』と呼ばれることになる二人の冒険譚はここからはじまる。

黄金の戦女神C・NOVELSファンタジア―デルフ...
卑劣な陰謀で偽王の濡れ衣を着せられ逃亡中の国王ウォルと異世界から落ちてきた少女リィ。盗まれた王座を奪回するため旅を続ける二人を慕って志を同じくする仲間が次々と結集する。ようやく国王軍の体を為し首都コーラルに向けて進軍する彼らを阻むべく待ちうける敵の大軍。そしてペールゼンの悪辣な罠が。

白亜宮の陰影C・NOVELSファンタジア―デルフ...

緒戦の大勝利にもかかわらずウォルの陣幕は沈んでいた。王冠を棄て軍を解散せよ、さもなくばフェルナン伯爵の命は保証しない―。大義のため養父を見捨てるかペールゼン侯爵の専横に屈するか。苦悩の選択を迫られたウォルは逆転を賭してリィに伯爵救出を託した。難攻不落のコーラル城リィはその最深部を見指すが…。

空漠の玉座C・NOVELSファンタジア―デルフ...ついに、ここまできた―流浪の国王ウォルとリィの率いる軍は王都コーラルの目前に迫る。だが、救い出すべき父はすでに亡く、王座奪還の目算も潰えた。欲しいのはただ父の敵の首ひとつ。同胞相討つ内乱を避けるためわずかな供を連れ城に乗りこむ。ウォルの運命、そしてデルフィニアを巡る争乱の行方は。
とーにかく,おもしろかった!本を読む愉しみに耽る日々を堪能しました。登場人物が皆愛すべき人達で,もうちょっと読みたかったなあ。物語が終わってしまうのがとても残念でした。
いやー、おもしろかった。
他にいいようがありません。
にんまりするシーンや、思わず涙ぐむシーンなど読書の愉しみを満喫しました。
何組かの夫婦が誕生するんだけど、全然ロマンチックじゃないところもベタベタしてないところも私好み。
まとめ読みができてよかった。
これが一冊ずつ刊行されるのを待っていたらジリジリしちゃったかも。
オススメです。
(2002.01.05読了)
ゴムラスの月
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 22:25 / [ 修正]
ゴムラスの月
ゴムラスの月

著:アラン・ガーナー|出版社:評論社|発売日:1981/01|単行本|4566010821|

「ブリジンガメンの魔法の宝石」の続編。前回,スーザン・コリン兄妹が,退けた魔女モリガンの台頭を知り,再びキャデリンらと一緒に闘う。この物語でもスーザンの腕輪が大きな鍵を握り,小人やアインヘリアー,ハーラシングといった民間伝承に題材をとった幻想的な登場人物が物語を盛り上げる。
スーザンは,行方不明になり発見されたときには,茫然自失。意識もなかった。こんこんと眠りつづけるスーザンをよみがえらせるため,コリンは古い魔法に頼ることにするんだけど,この辺の描写がとても美しい。


「ほらっ!美しい音だ。だれかが呼んでいるような,そして氷の鈴がなっているような!あっ!あそこ!あの小道だ。」

とつぜん,森じゅうに”ビーコン(塚)”の上一面に,あわい光りの線が走り,銀色の糸の網となり,その一つ一つがきらきらと輝き,ゆらいだ。・…

こうして,コリンはスーザンのために古い魔法の世界に入りこみモサンの花を探し出す。他にも古い魔法が世界を救うために頻繁に登場する。私の大好きな現実の世界と妖精(魔法)の世界が薄絹のように重なり合っている物語。今回はそれプラス古い魔法の世界も重なっているので,更に好み。
天沢退二郎さんが好きな人にはオススメ
クローディアの秘密
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 23:22 / [ 修正]
クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))
クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

著:E.L.カニグズバーグ , 他|出版社:岩波書店|発売日:2000/06|単行本(ソフトカバー)|4001140500|

クローディアはいちばん上の子で,おまけに女の子はひとりきりだったので,いろいろ不公平な目にあった。そして,ただオール5のクローディア・キンケイドでいることがいやになる。まいにち同じことのくりかえしにも,すべてあきあきした。それで家出を計画する。家出先はメトポリタン美術館。そこで,クローディアは美しい天使の像と出会う。クローディアは天使の謎を解くために色々と調べ始める。
フランクワイヤーさんが,素敵。
クローディアが「人は1日に一つは新しいことを勉強したいと思わなくちゃいけないわ。」と言うと,フランクワイヤーさんはこう答える。
「いいえ。それには同意できません。あんた方は勉強すべきよ,もちろん。日によってはうんと勉強しなくちゃいけないわ。でも,日によってはもう内側に入っているものをたっぷり膨らませて,何にでも触れさせるという日もなくちゃいけないわ。そして体の中で感じるのよ。ときには,ゆっくり時間をかけてそうなるのを待ってやらないと,いろんな知識がむやみに積み重なって,体の中でガタガタさわぎだすでしょうよ。そんな知識では,雑音をだすことはできても,それで本当にものを感ずることはできやしないのよ。中身はからっぽなのよ。」
雑音ばかりならしてないで,たまには美しい音を出したいものだ。(1999年9月)
しろいくまとくすのき
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:38 / [ 修正]
しろいくまとくすのき
しろいくまとくすのき

著:川島 誠 , 他|出版社:文溪堂|発売日:1996/12|単行本|4894231662|

森にはしろいくまがいた。しろいくまだったので,親から捨てられてしまった。しろいくまといっしょにいるのは,くすのきだけ。しろいくまが,くすのきの森をでていくとき,くすのきは,じっとみていた。くまのせなかが,森のところどころに残っている雪と,くべつがつかなくなるまで。

しろいくまは,クマの社会へ行くのだけれど最初は,色が違うので仲間外しに遭う。くすのきは,結末がわかっていたのではないか。それでも送り出さなければならない,それはなんだか母親の気持ちとあいまっているようで切ない。友達を引き裂く戦争・・とても悲しい。切ない,切ないお話。(1999/10/02)
いとしのドリー
著者:風野 潮
更新日:2007/08/18(Sat) 20:59 / [ 修正]
いとしのドリー
いとしのドリー

著:風野 潮 , 他|出版社:岩崎書店|発売日:2003/01|単行本|4265041531|

ある日とつぜん、死んだ父さんの携帯電話が鳴った。相手は父さんの弟だという。なにやらワケがありそうなので、約束の待ち合わせの場所へ行ってみたところ、そのおじさんと青い目の美少女ドリーがあらわれた。このふたりに出会ったおかげで、ぼくは正体不明の黒服軍団との追いつ追われつの闘いにまきこまれることになった。クローン人間をめぐる近未来サスペンス。
NETお友達白井さんが挿絵を書かれた本。書名しか伺っていなかったので,サスペンスだとは思いませんでしたよ。太陽の塔が効果的。私は見たことないので今度見てみたいなあ。クローン人間という実にタイムリーな問題をとりあげて,子どもにも分かりやすいんじゃないかな。最近のニュースなどを思い出したり,某漫画を思い出したりして考えちゃいました。

それにしても白井さんの絵は素敵!最絵が多かったわあ。白井さんのお得意。活劇部分もちゃあんと入ってるし。
  1 - 8 ( 8 件中 )