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クリスマスに少女は還る
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 21:16 / [ 修正]
クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)
クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)

著:キャロル オコンネル|出版社:東京創元社|発売日:1999/09|文庫|4488195059|

クリスマスも近いある日、二人の少女が町から姿を消した。州副知事の娘とその親友でホラーマニアの問題児だ。誘拐か?刑事ルージュにとって、これは悪夢の再開だった。十五年前のこの季節に誘拐され殺されたもう一人の少女・・双子の妹。だが、あのときの犯人はいまも刑務所の中だ。まさか・・・そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れて言う。「わたしはあなたの過去を知っている。」一方、何者かに監禁された少女たちは、奇妙な地下室に潜み、力を合わせて脱出のチャンスを窺っていた・・・・。
一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻を極めたプロットに唸る。では、新鋭が放つ超絶の問題作をどうぞ。
確かに、「問題作」。これをミステリと見るかどうかは人それぞれだと思う。でも、おもしろかった。最後は、うーん。。
子供を狙った犯罪というのは、本当に絶えなくて腹立たしい。(務台夏子訳)
やわらかな記号
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 13:26 / [ 修正]
やわらかな記号
やわらかな記号

著:小川 みなみ , 他|出版社:講談社|発売日:1995/03|単行本|4062074893|

「冒険というのは、未知の世界に行くことでしょ。」と冷めた声でいうらん子。「みんなには未知の世界の現実が見えていないのよ。それに、お湯がでなくてシャンプーのできない世界なんて、わたしはまっぴらよ。」でもね、それをはるかに上回る興奮が冒険にはあるんだよ。ただし、安全に確実にもどれる保証は、まったくないけどね…。―高校の生物部員六人が、さまよいこんだ三つのアナザーワールド。冒険なき現代に風穴をあける、新人の奇想にみちた冒険文学。講談社児童文学新人賞入選。
私の高校の生物部って、ちょっと異様だった。ごみ箱でボウフラがわいていたのはしょっちゅうだったし、顧問がまた怪しかった・・この物語を書いたのは現役高校生物教師の方だそうで、生物部の描写がこれまた怪しくておもしろい。
冒険の始まりは「なめくじは、ワープする」という生物部のいいつたえ。実験の途中に生物部部員は、未知の世界へ飛ばされてしまう。
結局、ワープの謎はとけないし、ちょっと附に落ちきれないところもあるが、楽しめた。でも、本当になめくじでワープできちゃったら、便利だけど大変そう・・(1999年11月2日)
きみにしか聞こえない―CALLING YOU
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 13:38 / [ 修正]
きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)
きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

著:乙一|出版社:角川書店|発売日:2001/05|文庫|4044253021|

偶然書店で手にした一冊が、こんなにおもいしろいとは。だから、書店での立ち読みは止められない。

私には携帯がない。友達がいないから。でも本当は憧れている。いつも友達とつながっている幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れ出した。それは、世界のどこかで、私と同じさみしさをかかえる少年からのSOSだった・・・(「Calling You」)

「Calling You」「傷」「華歌」の3作品が収められていて、どれもとても切ない。「Calling You」は、以前も書いたが茂田勝茂氏の作品をちょっと思い出した。あれも切なかったなあ。「傷」は、本当に痛くて痛くて、でも一番好きだ。心にぎりぎりと食い込んでくる魂の痛み。必死にあがく少年たち。ああ、何とかならないのか…、
「華歌」は、最後に「あっ!」と思った。すっかり騙された。これも、切なくて切なくて筆者は男性なのに、どうしてこんなに鮮やかに女性の痛みを切り取ることができるのだろうと不思議に思う。3作品とも切なく、そして美しい。
DZ
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 13:24 / [ 修正]
DZ(ディーズィー)
DZ(ディーズィー)

著:小笠原 慧|出版社:角川書店|発売日:2003/05|文庫|4043705018|

アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。一方、日本では、異常な兆候を示す少女がいた。数年後、恋人を亡くし、重度障害児施設に赴任した女医・志度涼子は、保護室に閉じ込められた少女に出会う。そして、運命の歯車は容赦なく回り始めた―。人類という種が背負った哀しい宿命を、壮大なスケールで描いたヒューマン・ミステリ。第二十回横溝正史賞正賞受賞作。
進化って不思議。きっと気が遠くなるような時間をかけてゆっくり進行するものだろうと思っていたのに,この本は1世代で進化してしまう「ヒト」にまつわる物語だ。解説が大森望氏。わたしは,常にあとがきや解説を読んでから買う。中でも大森氏の解説を読むとどうしても買って読まなくてはならない気持ちになり,ついつい購入してしまったのだった。

著者は医師だそうで,とっても難しい用語も交えながら,素人にも分かりやすく物語が進行していく。ちょっとね,クーンツの「ウォッチャーズ」思い起こしちゃったよ。勿論犬なんか出てこないんだけど・・・。グエンって○○みたいだ。
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