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ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密
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更新日:2007/08/18(Sat) 21:27 / [ 修正]
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密

著:レベッカ ウェルズ|出版社:早川書房|発売日:2000/04|単行本(ソフトカバー)|415208278X|

母との不仲に悩む女性演出家シッダの元に届いた一冊のスクラップブック。そこには10代の母と親友たちがまばゆいばかりに輝く姿があった。元気と優しさを与えてくれるパワフルな 物語。
図書館で偶然手に取った本。結構目立つ背表紙。表紙には鶴田謙二の描く元気な女の子が馬とびをしている絵。ヤングアダルト?コミカルものか?と思ってあとがきをチェックす。うーん,表紙から受ける印象とのあまりのギャップ。ちょっと読んでみようかなあと思って借りたら大正解!私は鶴田謙二さんは,大好きです。スピリット オブ ワンダーもまんがアベノ橋魔法・商店街もエマノンシリーズも持ってます。しかし,この本に鶴田謙二はミスマッチだと思う。
原作の表紙の方がずっと本の空気を伝えられると思う。
なぜって,この本は「元気な少女の物語」なんかではないから。で,こっちが原書の表紙。原書の表紙からは「古きよき時代」の物語らしい感じが漂うでしょ?
さて,中身。これがすばらしくよかった。いい本に出会ったなあ。あらすじは,上部に書いてある通りなんだけど一言では言い表せない魅力に満ちている。母と娘の絆の回復の物語であり,女の友情の物語であり,女の一生の物語であり,結婚生活とは?という物語でもあり,女の自立の物語であり,黒人について考える物語であり・・・と色々な側面を見せる物語だ。私の母にも少女時代があり,女である部分がある。同じように今,16歳になろうとしている娘を育てながらも女である私が確かにいる。娘に見えているのは母の部分。38歳の私はこれからどう生きようとしているのだろう。シッダの母親のように娘に自分の人生をさらけ出すことができるだろうか。自分の恥も全て何もかも。私にはできないかもしれない。sれをやり通し,自分の過ちも全て受け入れたヴィヴィは,恐ろしくタフな人だ。そして愛すべき人。私も,そんな女でありたい。
最初は物語に入り込みにくく戸惑うかもしれない。でも,絶対読み通してほしい。女性なら絶対分かる何かがある。
最後は涙。涙。本当にいい本!!
本家サイトはこちら。
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