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真夜中は猫のはじまり
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:06 / [ 修正]
真夜中は猫のはじまり
真夜中は猫のはじまり

著:飯野 真澄|出版社:岩崎書店|発売日:1992/08|新書|4265052029|

風のふかない晩。美由は、地獄のそこにいるような気分だった。憧れの克樹先輩が女の子と歩いていたというのだ。そんなとき、一匹の猫が現れる。ふーっとカーテンが舞い上がり、窓辺に誰かの声がした。「風は吹きますよ。今夜あたり…」その時、あたしの中に走ったひとすじの光。予感…。猫!そうだ…、真夜中は猫のはじまり。あたしたちの世界が、いま始まろうとしている。よどんだ空気の夏の絶望を吹きとばして、あたしは今夜、キリリと猫になる。
娘に進められて読みはじめた本。最初は、ラブラブもの?という感じのロマンティック系で、トウのたった私などにはちょっと辛いものがあったのだが、中盤あたりからあれ?という感じでよくなる。たとえば、ここなんかよい。光合成をして酸素を作るんだという猫ミルトに対し「涙があふれてしきてしまった。ああ、そうなのかもしれない、と思った。すおなんだ。できるかできないかなんて問題じゃないのかもしれない。やろうとするかしないか、その方がずっと大事なのかもしれない。」そして、物語は猫革命へと進んでいく。意外な展開でおもしろかったですよ。この世界はオトナが支配している。っていうあたりも。

娘の感想(中1 12才)

ミユが、猫達に言葉を教えているところが好き。私もやってみたい。猫ともしゃべってみたいな。コドモと猫との革命っていうのが面白かった。色々考えちゃった。(1999/10/25)
ビッグバンのてんじくネズミ
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:12 / [ 修正]
ビッグバンのてんじくネズミ (おはなしメリーゴーランド)
ビッグバンのてんじくネズミ (おはなしメリーゴーランド)

著:石井 睦美|出版社:文溪堂|発売日:1996/06|単行本|4894231298|

4年生の僕は毎日行く河川敷で一人のおじいさんと友達になった。ある日遊びに行くと、おじいさんは150億光年もの彼方からやってくる筈のてんじくネズミのことを話してくれた…。少年と老人との不思議な心の接点を描く。
友達とつるんでいるより,一人でぼんやりしたり,本を読んだりすることが好きになってきたぼく。お気に入りの川べりで,おじいさんと友達になる。おじいさんは,近所の人から『変人』と言われているけれど,料理や話しがとても上手だ。ある日,おじいさんは「てんじくねずみ」の話しを始める。

「なにを見ているの?」「ここには ないもの」
心に残ったセリフです。(1999/10/04)
みどりの川のぎんしょきしょき
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:09 / [ 修正]
みどりの川のぎんしょきしょき (1978年)
みどりの川のぎんしょきしょき (1978年)

著:いぬい とみこ , 他|出版社:福音館書店|発売日:1978/10|−|B000J8LUP2|

ぎんしょきしょき
ぎんしょきしょき
おまえのねがいを かなえてやるぞ
おいらは しょきしょき
あずきとぎ

あずきとぎにだまされて姿を消されてしまった小犬のミミ、ミミを探す次郎、母親が心の病気で入院してしまった京子とサトル。彼らが出会ったのは「ぎんしょきしょき」と「魔女おばさん」。魔女おばさんの不思議なマントで不思議な体験をしながら、みどりの川の秘密に迫っていく子供たち。ちょっと説教くさい所もあるけれど人間の「善と悪」の二面性をしっかり描いている。
あずきとぎ、木霊、地下を流れるみどりの川。不思議なヨット。ファンタジーの要素もたっぷり。
中学生の頃呼んで印象に残っていた本。3回目の再読。
BIOME―深緑の魔女
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:14 / [ 修正]
BIOME―深緑の魔女 (ファミ通文庫)
BIOME―深緑の魔女 (ファミ通文庫)

著:伊東 京一|出版社:エンターブレイン|発売日:2001/05|文庫|4757704453|

大地の96パーセント以上を覆い尽くす樹海。
人々は樹海の中を切り開き、森との共存を図っていた。その国の1つパドゥーラに、ライカという女森林保護者が現れる。森林保護者とは、森と共存せざるを得ない人々のために森林の生態系を守り、以上繁殖などで人々の生活を危険にさらさないようにするための職業だ。ライカは、領主に頼まれ樹海に異常発生したバンクシワームと、その成虫である蛾を退治することになる。しかし、この異常発生の裏には、領主を恨むある男の壮絶な復讐劇がかくされていたのだ。
ライカ達は、否応なくその中に巻き込まれていく。
物語の舞台である樹海の深さ。濃厚な森のにおいがしてくるような描写。そこに生きる様々な生物。著者が作り出すそれらの生物が、だんだん目に見えてくるようになる。はっきり言って虫嫌いの私には気持ち悪い部分が多かった。それでも最後までおもしろく読めた。
復讐に人生をかけるジジアと、父親の敵を探してやってきたフラン、人に裏切られ、裏切りつづけてきたライカ。この3人を結ぶ縁。いくつにも張り巡らされた線が、次第に形をとっていくのがおもしろい。
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