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ヘヴン・アイズ
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 21:18 / [ 修正]
ヘヴン・アイズ
ヘヴン・アイズ

著:デイヴィッド アーモンド|出版社:河出書房新社|発売日:2003/06/20|単行本|4309203841|

自由を求めて孤児院を抜け出し、筏に乗り込んだ3人の子どもたち。川を下ってたどり着いたのは、真っ黒な泥が広がるブラック・ミドゥン。黒い黒いその泥のなかには、たくさんの秘密と悲しみと、「奇跡」が埋まっていた…。
暗い暗いブラック・ミドゥンでエリン・ジャニュアリ・マウスの3人が出会ったのは不思議な少女と奇妙な老人。孤児院を逃げ出そうと思っていたエリンは,少女を置いて逃げ出すことができず,5人で暮らす。毎夜繰り返される泥の中の宝探し。老人が探しているものは何か。少女の抱える秘密は?
「これは悲しい物語なのかもしれない。いや,これだけじゃない。どれもがすごく悲しい物語なのかもしれない。(中略)誰もひとりじゃない。みんなの物語はそれぞれ重なりあって,混じりあっている。いくつもの流れが一本の川の中で合わさったり離れたりしてるのと同じだ。あたしたちはしっかり抱き合って,くるくる回ったりがくんと揺れたりしながら人生を渡っていく。大きな悦びを経験することもあれば,不思議な経験をすることもある。ほんとうの驚きはすぐそこで待っている。毎日の夜明けとともに。物語を一ページめくるごとに。」

けして明るい物語ではない。闇や死,泥,幽霊,不安といった暗くて,何やら恐ろしげなものばかりだ。でも,黒い黒い泥の中にきらきら光る何かがある・・・。不思議に明るい読後感。やはりデイヴィッド ・アーモンド は目が離せない作家。
タランと角の王
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 20:34 / [ 修正]
タランと角の王
タランと角の王

著:ロイド・アリグザンダー|出版社:評論社|発売日:1972/01|単行本|4566010155|

さて、お話はプリテインという架空の国の物語。両親の名前も知らないタランは、コル、ダルベン、そして豚や鶏などと平和に暮らしていた。平和過ぎて、退屈するくらいだった。タランは、外の世界へ出ていきたがったがダルベンはこれを許さず、タランの不満は募るばかり。「チャンスさえあれば、ぼくだってひとかどの人間に、英雄になれるんだ」タランは、いつも冒険を願っていた。名を挙げることを。

ある日、タランは豚飼育補佐係りを言い渡される。といっても、係りは2人だけ。それも今までやっている仕事に肩書きをつけたに過ぎない。それでもその豚が逃げ出せば後を追うしかない。その豚が予言を与える大切な豚であったのだから、なおさらだ。タランは、こうして平和に暮らしていた館を出、冒険に巻き込まれるのだった。
「少年騎士タランの神秘と魔法に満ちた冒険物語。」とのあらすじとロイド・アリグザンダーという名前が懐かしく読んでみる。むかーし「木の中の魔法使い」を読んだことがあり、おもしろかったから。

冒険の途中で出会う面々が、どれも個性的で一筋縄ではいかない者ばかり。特にエイロヌイは、かわいらしい様相の少女なのだが、タランはいつもやりこめられている。愚かなタランが、エイロヌイに色々教わっていく過程が愉しい。
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