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茉莉花の日々
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:36 / [ 修正]
茉莉花の日々
茉莉花の日々

著:加藤 幸子|出版社:理論社|発売日:1999/05|単行本|4652071744|

高校一年生の園茉莉花は、ごく普通の少女。華やかな名前を「まつり」に変えて、仲間から突出せぬほうを選ぶ大勢の少女たちの一人です。平凡だけれど、しなやかな感受性とするどい観察眼を秘めている「まつり」の青春物語。
茉莉花は,高校生。宝塚みたいな自分の名前を敬遠し,じぶんで「まつり」といいかえて使っている。友達,失恋,進学と挫折を経験しながら,そのたびに少しずつ「前とは違う」自分に変わっていく。

作者の加藤さん,1936年生まれでいらっしゃる。そのことにまず,驚いた。高校生のまつりが,とても瑞々しいのだ。ちょっとあっさりした性格に描かれているので物足りない面もあるかもしれないが,私には好ましかった。男友達のこと,裏切られたこと,新しい出会いや友達のこと,進路などが,バードウォッチングや犬のことなどの日々の生活の中で描かれて行く。驚くようなドラマはないが,静かでしなやかな女の子の物語。(1999/10/20)
恋する男たち
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 16:27 / [ 修正]
恋する男たち
恋する男たち

著:篠田 節子 , 他|出版社:朝日新聞社|発売日:1999/01|単行本|402257299X|

終わった恋、懐かしい恋、恐ろしい恋、愚かな恋…最近、恋はいかがですか。篠田節子、小池真理子、唯川恵、松尾由美、湯本香樹実、森まゆみ。6人の女性作家が競作する、様々な恋のかたち。『週刊朝日』連載をまとめる。
-密会(篠田節子)
-彼方へ(小池真理子)
-終の季節(唯川恵)
-マンホールより愛をこめて(松尾由美)
-マジック・フルート(湯本香樹実)
-谷中おぼろ町(森まゆみ)
・・・・たしかに網枝さんは他の人とは違っていたと言える。ときには話しながら涙ぐむようなこともあって,僕はそれまで泣いている大人を見たことはあっても,僕に涙を見せる大人というのははじめてだった。けれどそんなふうに無防備だったにもかかわらず,網枝さんが僕に不安を与えることは決してなかった。笑っても泣いても,網枝さんは網枝さんとしてそこにいた。いくぶん低い,ささやくような声とともに。・・・(抜粋p183)

恋する男たち」と題するアンソロジーの中の一編。他には,篠田節子,唯川恵,小池真理子,松尾由美,森まゆみ(全て敬称略)が書いてます。
小学校6年から二ヵ年,祖父の元に預けられて出会った網枝さんへの淡い恋を描いた短編。よくあるパターンでしょ?でも,そこは湯本香樹実さん,祖母の幽霊が出て来たり,網枝さんが一風変わっていたり。ちょっとしたスパイスが効いている。僕の恋だけではなくて,祖父母の苦い恋もちょっと出てくるあたり,短いけれど味わいは深い。
第九軍団のワシ
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 09:53 / [ 修正]
第九軍団のワシ
第九軍団のワシ

著:ローズマリ サトクリフ|出版社:岩波書店|発売日:2000|単行本|4001108291|
ローマン・ブリテン時代を背景にしたマーカスの物語。
ローマ軍団の百人隊長マーカスは戦で負傷し、片足を引きずらなければならなくなります。叔父の家に身を寄せながらも、マーカスは軍団のことを考えつづけます。マーカスにとって、軍団にいることは、「消えた第9軍団」の消息を調べるために必要なことだったのです。第9軍団とは、マーカスの父親が所属していて行方がわからなくなった軍団。そのときに、ローマ軍団の象徴である「ワシ」も失ったのです。ところが、あることをきっかけにマーカスは、奴隷のエスカとともに失われた「ワシ」を求めて旅にでるのです。

マーカスは足が不自由になり、エスカは奴隷という身分。それぞれのハンデを我が物としながら、懸命に生きていく2人の友情と必死に生きる姿。作者の気持ちが伝わってくるようです。
2人の捜索の旅はどうなるのか、どきどきしながら先を読む愉しみ。サスペンスに富む物語です。
2001-08-15
太陽の戦士
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 09:59 / [ 修正]
太陽の戦士
太陽の戦士

著:ローズマリ・サトクリフ , 他|出版社:岩波書店|発売日:2000|単行本|4001108267|
ドレムの住む村は、金色の人達と、混血の人達とで明確に区分され、また戦士と羊飼いにも、男と女にも厳密な隔たりがあった。「わかものの家」に入るまで、一緒に遊んだ友達も、「わかものの家」に入ったときから、区分されてしまうのだ。
サトクリフをきちんと読んだのは初めてで、のめりこむところまではいかなかったが、ドレムの住む時代の描写が実に丁寧で目に浮かぶようだった。
生まれつき、片腕が不自由なドレムは、戦士になれないだろうと言われていたが、必死で努力しあと一歩と言う所までかけあがる。しかし、成人になるための「オオカミ殺し」で思いがけず失敗してしまう。「わかものの家」から出、戦士の家を出て羊飼いの見習として暮らさなければならない。その絶望。孤独。ドレムが、いかに成長するのかが描かれた物語。

特別に魔法があるわけでも、劇的な展開があるわけでもないのに、ずっしりとくる物語だ。肌の色、男女、戦士と羊飼い、厳密に定められた成人の儀式。現代の私から見ると差別の只中に暮らさなければならないドレムや、ブロイにイライラすることも多い。それでも、変えようのない世界の中で必死に生きる人々を描かれている。
2001-07-22
双子座の星のもとに
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 00:37 / [ 修正]
双子座の星のもとに
双子座の星のもとに

著:ロザムンド ピルチャー|出版社:日向房|発売日:1998/06|単行本|4795212678|

22歳のフローラは、故郷コーンワルの父のもとを離れて再びもどったロンドンで新しい生活を始めようとしたやさき、偶然にも自分に双子の姉妹ローズがいることを知る。そのショックから立ち直る間もなくフローラは、ローズの代わりとして、スコットランドで病の床につく老婦人のもとを訪れることになる。だがそこで出会ったのは、安っぽい欺瞞であしらうことのできない立派な人々であった。自らのアイデンティティーの危機をはらみながら、善意からとはいえ、嘘をつき人を欺きつづけることで苦悩するフローラ。みずみずしい情感とゆたかな筆致で描き出される物語世界。
特に大きな事件もないのに読んでしまうピルチャーの本。まずは主人公が前向きなのがいい。読んでいて気持ちがよい。悩んだり,自分の行為に恥じ入ったり・・・そういうところが逆に新鮮なのかもしれない。

等身大でとてもまっとうな生き方に,ついつい応援しながら読んでしまう。ピルチャーを読むのは2作目だが,風景描写はいつも素晴らしい。行ってみたくなる。次は「コーンワルの夏」あたりを読もうかな。
樹上のゆりかご
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 13:29 / [ 修正]
樹上のゆりかご
樹上のゆりかご

著:荻原 規子|出版社:理論社|発売日:2002/05|単行本|4652077114|

男子校のバンカラの伝統が残る都立辰川高校に入学した上田ヒロミは、女子を疎外する居心地の悪さを学校生活の中で感じるようになっていた。ヒロミは,生徒会の手伝いをするようになる。そんな折り、合唱コンクールで指揮をした女生徒が出現し、次々と事件が…
「これは王国のかぎ」の主人公上田ヒロミが主人公。だが,ファンタジーではない。純然たる学園小説。合唱コンクール,文化祭,体育祭と高校生活三大イベントを軸に,色々な事件が起こる。それは、殺人事件などではないが,心の隅に刺がささったような悪意を感じさせる事件。ヒロミたち,生徒会に関わる者たちは,何とかその悪意の元を探ろうとするが…

おもしろかった!あれこれ書くと何だか変な感想になりそうなので,とにかく読んで欲しいです。切なくなっちゃいます・・
銀の枝
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 10:02 / [ 修正]
銀の枝
銀の枝

著:ローズマリ サトクリフ|出版社:岩波書店|発売日:1994/11|単行本|4001155370|
< ローマン・ブリテン3部作。最後のワシの物語。 >

「第9軍団のワシ」に続くにまつわる物語。

「第9軍団のワシ」で、を探しに旅に出たアクイラの子孫フラビウスと、そのいとこジャスティン。
2人は偶然、ある裏切りを目撃し上官に報告しようとしますが、逆に辺境の地に送られます。そこで、百人隊長アクイラと下級軍医ジャスティンは、それなりに充実した日々を送っていました。上官に信じてもらえなかった悔しさを抱えたまま。
ところが、またも2人は更にひどい裏切りを知り、再度皇帝に注進しようとします。しかし、すでに皇帝は裏切り者の手に落ち、2人は負われる身となるのです。
逃げるうちに2人は、ポウリヌスと知り合い、彼の仕事を手伝うようになります。そして、またも戦がはじまり、2人はローマ帝国の裏切り者の軍隊と戦う最中、偶然家の床下からを発見します。それを旗印に掲げて急ごしらえの寄せ集め軍団は、ローマ帝国の軍団に参加し闘うのです。

で繋がったアクイラの子孫達。その不思議な運命の中で、常に光を目指し、よいと思うことをしていく2人。その2人の友情とともに、帝国に抗う地下組織の人々。
児童文学とは思えない骨太のどっしりとした物語です。
夏の終わりに
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 16:42 / [ 修正]
夏の終わりに
夏の終わりに

著:ロザムンド ピルチャー|出版社:青山出版社|発売日:1997/07|単行本|490084540X|

夏の終わりのスコットランド―澄んだ空気と、深く碧い湖。
ヒースの草原を渡り鳥が横切るころ、秋風が冬の足音をはこんでくる。
広大なスコットランドを舞台に描かれる夏の日の恋のゆくえ―せつなく胸にせまる愛の物語。

みどりさんがよく読んでおられたので,前から読もうと思っていたピルチャー。図書館でちょうど季節に合うものを見つけたので読んでみた。文が平易で,しかも流れるような感じ。とても読みやすい。アメリカで父と二人だけで暮らす生活から一転,故郷スコットランドでの暮らしに身を投じる主人公。色がとても鮮やかで,スコットランドの夏の終わりが目に浮かぶようだ。物語は,とても静かにゆっくりと進行し,それが心地よい。
王のしるし
著者:ローズマリ サトクリフ
更新日:2007/08/17(Fri) 10:25 / [ 修正]
王のしるし
王のしるし

著:ローズマリ サトクリフ|出版社:岩波書店|発売日:2000|単行本|4001108305|

かつて、スコットランドにはピクト族とスコット族が住んでいた。ピクト族は、カレドニア族をその中心氏族とする連合で、今日スコットランドに定着した氏族である。スコット族はアイルランドに落ちついたが、ずっと後の時代にその一部が西の初冬やスコットランドの海岸地帯に帰ってくるのだ。
 この物語の時代、カレドニア族は、各氏族を押さえる存在にはなっていたが、ピクト族としての連合にはいたっていない。カレドニアは多くの氏族をまとめようとしている。「王のしるし」は、カレドニア族とダルリアッド氏族との争いにローマが少しだけ関わっている物語だ。
 カレドニア族は大地の母の信仰を保ち、ゲール人ダルリアッド族は太陽をあがめる。そのダルリアッドの王の身代わりとなった「赤のフィドルス」は、元剣闘士。つまりは奴隷であった。ダルリアッドの王子マイダーに瓜2つであったことから、氏族の争いに巻き込まれる。

マイダーは、少年時代に氏族の女王から暗殺されそうになり、その結果目を失う。ダルリアッド族では、そのようなものは王としてはみなされないのだ。ちょうど王の交代の時期であるマイダー暗殺事件から7年後に、フィドルスは、ゴールトらに身代わりを持ちかけられたのだ。フィドルスは、奴隷から解放されたばかりで今後のあても失うものもなかった。そこで、この申し出を引き受けうけることにした。
 フィドルスは、マイダーとなり氏族の元へ戻りカレドニア人の女王を倒す策謀に身を投じたのだった。
 フィドルスは、王の身代わりをしている間にまさしく王らしくなっていく。この辺は、とても読み応えがあります。そして、マイダーも自分の運命に屈服することなく、目を失っても運命を受け入れようとはしなかった。忘れられないのはマーナ。女王の娘であり、むりやりフィドルスと結婚させられるのだが、彼女も運命を諾々と受け入れたりはしない。強さを感じました。

7年ごとの王の交代の血なまぐささ、銀の枝のことなどケルトのことを少しだけ知りました。
運命の騎士
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 13:19 / [ 修正]
運命の騎士
運命の騎士

著:ローズマリ サトクリフ|出版社:岩波書店|発売日:2000|単行本|4001108283|

ランダルは、親もなくアランデルの犬飼の子として仕えていた。それは、鞭でうたれ、食べるものさえ館の台所から盗まなくてはならないということだった。いつも、怯え逃げていなければならなかった。しかし、楽人エルルアンにより、騎士エベラードに預けられることになったランダルは、やがて前向きに生きていくようになる。
 エベラードの孫ベービスとの友情、エベラードへの忠誠が、ランダルの心を変えていった。やがて、ベービスとランダルは2人でいつも行動するようになり、騎士とその従者になるべく修行を始める。ランデルの生活は平和で心満ち足りたものだった。
 領地にはアンクレットというベービスの養い親がいた。彼女は賢く薬草学に長けていて未来を予見することもできた。アンクレットは、常に暖かいまなざしで2人を見てくれていたのだ。そのアンクレットに魔女の嫌疑がかかり村人が館に襲いかかってくる。全てはド・クーシーの差し金だった。この騒ぎが元で騎士エベラートは亡くなり、ベービスが後を継いだ。そして、また戦。ランダルは大切なものを失い、その代償として騎士の座を手に入れた。それは、領地の人々に責任を持つということでもあった。ランダルは逃げることをやめ、成長し、やがて責任を持つこととなり、犬ころから「人間」になったのだ。
もう、最後は涙涙涙。
「ケルトの白馬」も涙でしたが、こちらの方が私の涙腺にはききました。ランダルの人生の物語でありながら、この時代の様々なな様相を手に取るように描くというのはすごいですね。ハンカチなしでは読めませんでした。
雨のせいかもしれない
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 18:56 / [ 修正]
雨のせいかもしれない (偕成社コレクション)
雨のせいかもしれない (偕成社コレクション)

著:高田 桂子|出版社:偕成社|発売日:1995/08|単行本|4037441209|

陽子と和美が,本音でぶつかれるようになったのも,ハハたちの世界がくるんとひらけたのも,陽子がアイツの手の熱い思い出をないしょにしてたのも,もしかすると,みんな,雨のせいかもしれない。
激しくて,もろくて,しなやかな,少女たちのドラマ
なんとなく,惹かれて手にした一冊。
障害を持つ弟のこと,家族のこと,友達のことが「設計ミスの雨漏り」との闘いを軸に書かれている。私は,しとしとと降る雨は好きなのだが,そんな雨音がするような作品。

母親達が最初は苗字で呼び合っていたのに,確執や協力などを経て最後は名前で呼び合っていたのが象徴的だった。(1999/10/01)
リトル・バイ・リトル
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 18:54 / [ 修正]
リトル・バイ・リトル
リトル・バイ・リトル

著:島本 理生|出版社:講談社|発売日:2003/01/28|単行本|4062116693|

少しずつ、少しずつ、歩いていこう。楽しいことも悲しいことも、みんな大切な家族の時間とひらかれてゆく青春の息吹。高校生作家の芥川賞候補作。
表紙がよくて,以前から気になっていた本。大きな出来事があるわけでもなく,淡々としかし実に清涼に”ふみ”の日常が綴られる。爽やかな読後感で,好感が持てる。ただ,自分がすでに”ふみ”ちゃんよりもその母親に共感する部分が多く,自分の年齢を感じてしまった。娘にも周くんのような存在ができてれたらと思う。
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 21:27 / [ 修正]
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密

著:レベッカ ウェルズ|出版社:早川書房|発売日:2000/04|単行本(ソフトカバー)|415208278X|

母との不仲に悩む女性演出家シッダの元に届いた一冊のスクラップブック。そこには10代の母と親友たちがまばゆいばかりに輝く姿があった。元気と優しさを与えてくれるパワフルな 物語。
図書館で偶然手に取った本。結構目立つ背表紙。表紙には鶴田謙二の描く元気な女の子が馬とびをしている絵。ヤングアダルト?コミカルものか?と思ってあとがきをチェックす。うーん,表紙から受ける印象とのあまりのギャップ。ちょっと読んでみようかなあと思って借りたら大正解!私は鶴田謙二さんは,大好きです。スピリット オブ ワンダーもまんがアベノ橋魔法・商店街もエマノンシリーズも持ってます。しかし,この本に鶴田謙二はミスマッチだと思う。
原作の表紙の方がずっと本の空気を伝えられると思う。
なぜって,この本は「元気な少女の物語」なんかではないから。で,こっちが原書の表紙。原書の表紙からは「古きよき時代」の物語らしい感じが漂うでしょ?
さて,中身。これがすばらしくよかった。いい本に出会ったなあ。あらすじは,上部に書いてある通りなんだけど一言では言い表せない魅力に満ちている。母と娘の絆の回復の物語であり,女の友情の物語であり,女の一生の物語であり,結婚生活とは?という物語でもあり,女の自立の物語であり,黒人について考える物語であり・・・と色々な側面を見せる物語だ。私の母にも少女時代があり,女である部分がある。同じように今,16歳になろうとしている娘を育てながらも女である私が確かにいる。娘に見えているのは母の部分。38歳の私はこれからどう生きようとしているのだろう。シッダの母親のように娘に自分の人生をさらけ出すことができるだろうか。自分の恥も全て何もかも。私にはできないかもしれない。sれをやり通し,自分の過ちも全て受け入れたヴィヴィは,恐ろしくタフな人だ。そして愛すべき人。私も,そんな女でありたい。
最初は物語に入り込みにくく戸惑うかもしれない。でも,絶対読み通してほしい。女性なら絶対分かる何かがある。
最後は涙。涙。本当にいい本!!
本家サイトはこちら。
[[Ga-Ga for Ya-Yas:http://www.ya-ya.com/]]
マジックフルート
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 20:32 / [ 修正]
恋する男たち
恋する男たち

著:篠田 節子 , 他|出版社:朝日新聞社|発売日:1999/01|単行本|402257299X|
・・・・たしかに網枝さんは他の人とは違っていたと言える。ときには話しながら涙ぐむようなこともあって,僕はそれまで泣いている大人を見たことはあっても,僕に涙を見せる大人というのははじめてだった。けれどそんなふうに無防備だったにもかかわらず,網枝さんが僕に不安を与えることは決してなかった。笑っても泣いても,網枝さんは網枝さんとしてそこにいた。いくぶん低い,ささやくような声とともに。・・・(抜粋p183)

恋する男たち」と題するアンソロジーの中の一編。他には,篠田節子,唯川恵,小池真理子,松尾由美,森まゆみ(全て敬称略)が書いてます。
小学校6年から二ヵ年,祖父の元に預けられて出会った網枝さんへの淡い恋を描いた短編。よくあるパターンでしょ?でも,そこは湯本香樹実さん,祖母の幽霊が出て来たり,網枝さんが一風変わっていたり。ちょっとしたスパイスが効いている。僕の恋だけではなくて,祖父母の苦い恋もちょっと出てくるあたり,短いけれど味わいは深い。
ポプラの秋
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 13:44 / [ 修正]
ポプラの秋
ポプラの秋

著:湯本 香樹実|出版社:新潮社|発売日:1997/06|文庫|4101315124|

夫を失ったばかりで虚ろな母と、もうじき7歳の私。二人は夏の昼下がり、ポプラの木に招き寄せられるように、あるアパートに引っ越した。不気味で近寄り難い大家のおばあさんは、ふと私に奇妙な話を持ちかけた―。18年後の秋、お葬式に向かう私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに甦る。世界で高い評価を得た『夏の庭』の著者が贈る文庫書下ろし。
父親の事故死でポプラ荘へ越してきた母と千秋。千秋は,日常のあちこちに口をあけているマンホールから必死で身を守るうち,体を壊してしまう。日中,ポプラ荘の大家のおばあさんと過ごすことになる。ポパイに似ているおばあさん,最初はこわかったのだが,千秋は次第におばあさんと心を通わせて行く。ある日,千秋はおばあさんの秘密を知る。おばあさんは,あの世へ届ける手紙を預かって回っているのだ。

静かで,しっとりした物語だった。あの世へ届ける手紙を預かるおばあさんもなかなかいいし,登場人物がみんな何だかいい。母を守ろうとする子と,子を守ろうとする母。でも,からまわりしてしまうんだよな。切ないです。あとがきの,作者のおばあちゃんの言葉が心の残る。「あのね,あたしなんか後で考えて,『ああ,あの時は,あんなに若かったのに』って思ったことが山ほどある。1日1日をだーいじに,好きなように生きなさいよ。」わたしも似たようなこと,言われたことあるな。もう死んじゃったおばあちゃんに。(1999/10/16)
ペンキや
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 13:20 / [ 修正]
ペンキや
ペンキや

著:梨木 香歩 , 他|出版社:理論社|発売日:2002/12|単行本|4652040229|

しんやは小さい頃に亡くなった父親と同じペンキ屋になった。お客のもっとも望む色を探し出し、人々を幸せにするペンキ屋に…。一人の職人の一生を、異国的なタッチの絵と静かな言葉で奏でるファンタジックな本。
美しい本です。じんわりと心に沁みます。
ビッグバンのてんじくネズミ
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 12:12 / [ 修正]
ビッグバンのてんじくネズミ (おはなしメリーゴーランド)
ビッグバンのてんじくネズミ (おはなしメリーゴーランド)

著:石井 睦美|出版社:文溪堂|発売日:1996/06|単行本|4894231298|

4年生の僕は毎日行く河川敷で一人のおじいさんと友達になった。ある日遊びに行くと、おじいさんは150億光年もの彼方からやってくる筈のてんじくネズミのことを話してくれた…。少年と老人との不思議な心の接点を描く。
友達とつるんでいるより,一人でぼんやりしたり,本を読んだりすることが好きになってきたぼく。お気に入りの川べりで,おじいさんと友達になる。おじいさんは,近所の人から『変人』と言われているけれど,料理や話しがとても上手だ。ある日,おじいさんは「てんじくねずみ」の話しを始める。

「なにを見ているの?」「ここには ないもの」
心に残ったセリフです。(1999/10/04)
バスターのきもち
著者:ロイ ハタズリー
更新日:2007/08/17(Fri) 22:41 / [ 修正]
バスターのきもち
バスターのきもち

著:ロイ ハタズリー|出版社:朝日新聞社|発売日:2002/05|文庫|4022613793|

「男」とくらすようになったペットシェルターに保護されていた犬,バスター。バスターが,が著者の手を借りて口述筆記されたという形式をとった本。
もう,とにかくバスターの日記がおもしろい!
バスターは「男」に愛情を持つようになり,そんな自分を「堕落した」と思っている。ついつい尻尾を振ってしまったり,リーダーを譲っちゃったり。
ただの動物日記じゃなくて,ぴりりとスパイスが聞いている。例えば冒頭部分

ここが好きになりそうだ。ほかに犬は一匹もいない,けど犬になりたい「男」ならいる。おえれが到着すると彼は四つんばいになって,顔をなめるのはやめてくれと言ったが、本気じゃないとわかった。明日は耳をかんでみよう。支配的性格と動物的な賢さのおかげで,おれはこの群れのリーダーになれそうだ。たとえならなくても,話しかけてくれる本物に人間たちがいる。


こんな感じで物語が進んでいく。バスターは,はっきり言って「おりこうな」犬ではない。公園にすむ(つまり女王陛下の)ガチョウを殺してしまい,警察のやっかいになったり(著者は裁判沙汰にまきこまれる),脱走したり。なかなかのバスター(暴れ者)。

全てが実話のこの日記。猛烈におすすめ!
スコットランドの早春
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 00:32 / [ 修正]
スコットランドの早春
スコットランドの早春

著:ロザムンド ピルチャー|出版社:日向房|発売日:1998/03|単行本|479521266X|

結婚式を目前にひかえたキャロラインは、幼い弟の願いをかなえる為に、長いこと音信が途絶えている兄のいるスコットランドへと旅立つ。吹雪の中での遭難、旅先での病…早春のスコットランドを舞台に家族の絆を美しく描く。
風景は美しく,出てくる人は皆いい人で・・。
でも短い分,書き込みが足りない感じでちょっとキャロラインとオリヴァの身勝手さが鼻についてしまった。
ジェインに舞いおりた奇跡
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 00:18 / [ 修正]
ジェインに舞いおりた奇跡
ジェインに舞いおりた奇跡

著:ファン・マイケルズ|出版社:ソニーマガジンズ|発売日:2003/05|文庫|4789720322|

ルイジアナ州で暮らす精神科医のジェイン。人気ラジオ番組を持ち、風情ある古い屋敷で愛犬と暮らしている。太めで見ためがさえないせいか、私生活のほうはどうもぱっとしないが…。そんなジェインの元に、ひとりの男性患者が訪れた。もしかして彼は、ジェインの心に深い傷を残す12年前のある悲惨な事件に関係しているのでは?不審に思ったジェインは、患者の周囲を探りはじめる。意外な協力者―屋敷に住みつく少年の幽霊も現れ、ハンサムな同業者マイク、変わり者の名付け親、そして賢い犬たちと共に、ジェインはしだいに真実に迫っていくが…。全米で愛され続けている人気作家が描く、心あたたまる物語。
書店員さんのポップを見て購入した本。犬が活躍する本じゃあ買わないわけにはいかないよ。ミステリの部分は割りとすぐに分かってしまうんだけど,それ以外の部分を愉しむべき本かな。私が特に気に入った部分は,やはり素敵な犬たち。それとジェインの名付け親トリクシーとフレッド。ハッピーエンドが好きで,癒されるのが好きな方におすすめ。
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