ジャンル - ヤングアダルト
[現在の表示: アイウエオ順(降順)]
更新日
登録日
名前順
マーク

おすすめ、 相互リンクサイト

  21 - 31 ( 31 件中 )  [ ←前ページ / 1 2 / ]
どろぼうの神さま
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 22:49 / [ 修正]
どろぼうの神さま
どろぼうの神さま

著:コルネーリア フンケ|出版社:WAVE出版|発売日:2002/04|単行本|4872901177|

大人はよく子どもの頃はよかったという。それでまた子どもになることを夢見たりもする。でもほんとに子どもだった頃は,いったい何を夢見ていたんだろう?なんだと思う?早く大人になりたい、そう思っていたんじゃないかな
こんな一遍の詩から始まる物語。プロスパーとボーは,母親が亡くなり引き離されることになる。プロスパーは寄宿舎へ。ボーはお堅いおばさんの元へ。プロスパーは弟と離されるのが嫌で2人で家出をし,母親がよく離してくれた夢の都ヴェネツィアへ。2人はある子ども達のグループに拾われ「どろぼうの神さま」と行動を共にするようになる。しかし,おばさんはあきらめていなかった。探偵を雇い,兄弟を探し出す。一方「どろぼうの神さま」も危機に…

題名から想像するのとはまるで違う物語の展開にどきどき。「どろぼうの神さま」の正体は早くから分かるんだけど,とても切ない。出てくる子ども達が皆大人に絶望していて,悲しくなる。でも,魅力的な大人達が後半出てきて思わぬ方向へ…
おもしろかったです。ヴェネツィアの描写がとても美しい。何だか魔法が実在するような町なんでしょうねえ。
でりばりぃAge
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 16:35 / [ 修正]
でりばりぃAge
でりばりぃAge

著:梨屋 アリエ|出版社:講談社|発売日:1999/05|単行本|4062097087|

14歳になる夏休みわたしは一つの庭に出会った。そしてわたしは女の子から女性へ変わりつつあった…。微妙な心の揺れと成長をさわやかに描くひと夏の物語。講談社児童文学新人賞受賞作。
中学2年生の真名子は,夏期講習の途中,廊下から見える庭にはためく白いシーツに心惹かれ,試験中に飛び出してしまう。シーツの庭の持ち主は奥窪医院のおじいさんだが,家から出てきたのは若い男だった。真名子は、夏期講習にいかなければと思うのだが、足は自然とシーツの帆船がはためく家へと向かうのだ。

教育マニアの母親,テレビゲームに没頭する父親,変身好きの弟。個性的な登場人物ではあるが,現実にはどこにでもいそうだ。わたしが怖かったのは,ときどき真名子が空想する『殺人』のシーン。これも突飛だとはいえない場面設定で,キレル子どものことがちょっとわかる気がするじゃないか。娘が真名子と同じくらいの年齢なので,どきっとするところもあった。児童文学では、よく「逃げ込む場所」がでてくるが、今の子達に逃げ込む場所がそうそう見つかるとも思えない。みんな、真名子のようにどこか自分だけの場所を見つけられたのだろうか。私の娘にはあるだろうか。。。「お母さんは終わっちゃってる!」なんて言われないようにしなくちゃ。今夜は,おにぎりにしようかな,なんて思う一冊。
Tomorrow's Promise (Heartland10)
著者:
更新日:2007/08/16(Thu) 23:00 / [ 修正]
Tomorrow's Promise (Heartland (Scholastic Paperback))
Tomorrow's Promise (Heartland (Scholastic Paperback))
著:Lauren Brooke|出版社:Scholastic Paperbacks|発売日:2002/12|マスマーケット|0439317177|35,442語

When Amy meets Daniel, she is stunned by his defensive nature. She can't figure out how someone with so much love for his horse could be so cold to everyone else. But as Amy gets to know Daniel, she begins to understand him. She respects that he won't give in to the pageantry of the elite show circuit - and that he doesn't care what others say about his horse. Daniel rides Amber like it's the two of them against the world. And Amy wants to do everything she can to help them conquer it.
Danielと彼の馬Amberのつながりに涙…。
Amyは父親にStormという素晴らしい馬を贈られるのですが,これがTyとの関係にもちょっと影を落とします。
今回は特に涙なしでは読めませんでした。
The Ruby in the Smoke
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 19:51 / [ 修正]
The Ruby in the Smoke (Sally Lockhart Trilogy Book 1)
The Ruby in the Smoke (Sally Lockhart Trilogy Book 1)

著:Philip Pullman|出版社:Random House Childrens Books (Mm)|発売日:1994/11|マスマーケット|0394895894|

Sally Lockhartは16歳の娘で,美しく才能に恵まれている。何でもできるスーパーガール。Sallyの父親が船の事故?で死に,不思議な手紙が届く。手紙にしたがってSallyは,Higgsという男にピストルを忍ばせて会いに行く。ところがHiggsはSallyが「Seven Blessings」を聞いたことがあるかと尋ねると突然死んでしまう。

Marchbanksからの手紙が届き,Sallyは出かけていく。しかしMarchbanksは「Hollandに気をつけろ。二人ともねらわれている」と警告し,Sallyにある箱を渡して家から追い出す。どうやらHollandがSallyを追ってきているらしい。黒い服の老女を確認したSallyは写真家?の男にかくまってもらう。何だかからんできそうなこの男,要注意だわ。文面からはいい男そうな雰囲気。Sallyのパート。ジムのパート。アデレイドのパートと結構視点が変化します。わからない単語も多いなあ^^;

Sallyは結局おばの家を出て例の写真家の家に転がり込む。この写真家の妹が気風のよさそうな姐さん。今日気に入ったのはこのフレーズ。Sallyの父親が生前彼女に言っていた言葉。Sallyの生き方を象徴しているみたいです。
problems,she thought,were things you faced,not things you ran away from.
さて,この物語。プルマンの本なのでファンタジーなのかと思っていたら,推理小説の色合いですよー。ちょっと冒険も出てくるのかなあ。

サリーがフレデリックの写真店を何とかもうけさせようとアイデアを出し,フレデリックの家に住み込みながら自活の道を探す。ホランド老婆は,ついにサリーが失った日記の残りの部分を手に入れる。

FrederickはMatthewの兄と共にMatthewを助け出す。Matthewの容態がよくなるのを待ちながら一緒に助け出されたAdelaideと仲良くなりたいのだが,中々打ち解けてくれないAdelaideにちょっぴり傷つくSally。Sallyは父親からのメッセージを預かっているMatthewに,父親の最期を聞くことができた。
*登場人物 
・Sally・・・主人公。16歳。頭脳明晰。美人。射撃の名手。
・Higgs・・・死んでしまった男。親切そうだったけど?Sallyの父親の知り合い。
・Selby・・・横柄そうな男。Sallyの父親の知り合い。
・Jim・・・Sallyを助けると言う少年。
・Marchbanks・・・Sallyの父親からの手紙に書かれていた名前。
・Marchbanks ? 新聞でSallyのことを知り手紙を書く。あて先・内容は不明
・Blyth  弁護士。Holland家を訪ねる
・Adelaide Holland家に住む少女。9歳くらい。Hollandにこきつかわれている感じ。
・Holland ごうつくそうな婆さん。入れ歯をいれるのをよく忘れる

最初は,あまり活躍しなかったSallyが,いよいよ動き始めて目が離せなくなりました。うーん,そうだったのか!ドラマティックな展開でした。最後はちょっと涙が・・・全くファンタジーではなく,ミステリーでした。行方不明になってしまった○○は,まだ見つかっていないし黒幕も消えてしまって,思いっきり続く!だよ。2巻以降はこの間注文したので,まだ届かない。くー,気になる。

ヤングアダルト向けなので難しい単語が多かったのと,イギリス英語?なのか,見たことない言い回しが出てくるのとでちょっと戸惑いました。例えばyer,I dounnno,などなど。主に会話に出てきましたね。他にもたくさん。
Princess Academy
著者:
更新日:2007/08/16(Thu) 19:17 / [ 修正]
Princess Academy
Princess Academy

著:Shannon Hale|出版社:Bloomsbury Publishing PLC|発売日:2005/07/04|ペーパーバック|074757636X|62,000語
主人公はMiri。14歳で父・姉との三人暮らし。彼女の村は石切り・を主な生業にしている。姉は父を手伝って石切り場で働いている。Miriも手伝いたいと思っているが,彼女に任せてもらえるのは家事だけ。そのことにちょっぴり不満を持っている。村の少女達はみな自分よりも優れて見え,自分が家事しかさせてもらえないのは自分が劣っているからかもしれないとコンプレックスも持っている。ある日,王の使いがやってきて,この村の少女の中から次代の王女(王子の妻)が選ばれることを告げる。占い師のお告げだそうだ。この国では有名な習慣で,王女を選ぶために Princess Academyが設立される。村の少女達は無理やり集められ,家族から引き離されてしまう。Princess Academyの教師は,厳格でしかも村人たちをあからさまに蔑視している。Miriは,そのことに腹立ちを感じているのだった。果たしてMiriはプリンセスとして選ばれるのか。
中々物語に入っていけなくて,読み終わるまでに時間がかかってしまいました。中盤まではプリンセス・アカデミーでの少女達の奮闘の様子,Miriが友情を勝ち取っていく様子などが描かれています。中盤までがんばって読んでいると後半は物語がガンガン動き出して面白くなりました。ラストは大団円でみんな幸せ。^^いい読後感です。シャノン・ヘイルは好きな作家さんですが,正直この本がニューベリー賞?と首をかしげながら読んでたのですが,最後まで読んで納得しました。
Old Magic
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 19:39 / [ 修正]
Old Magic
Old Magic

著:Marianne Curley|出版社:Simon Pulse|発売日:2002/03|マスマーケット|0743437691|

高校一年生のケイトのクラスに、不思議な目をした少年ジャロードが転校してきてから、教室やカフェが不気味な嵐に襲われるといった出来事が続いた。ジャロードには、何か風にまつわる「力」がある…と直感するケイト。でも、ジャロードは自覚がなく、認めようとしない。だがやがて、ジャロードの家族に恐ろしい呪いがかかっていることが明らかになった。呪いを解く鍵はどこに?そして、ひかれあうケイトとジャロードの気持ちは…?現代の二人の高校生が、一族に八百年間災いをもたらしてきた邪悪な呪いに挑む、ロマンチック・ファンタジー。
結構面白かった。中世タイムトラベル魔法モノ。NETで感想を探すと物足りないという方もいるようですが,PBビギナーにはちょうど良いくらいです。魔法の位置づけとか,ご都合主義なところとか,リチャードのふるまいとか,まあ突っ込むところは満載ですが,それでも楽しく読めました。ただし,ジャロードの魅力がイマイチ伝わってこなかったので,タイムトラベルしてからの彼の成長とか,魔法の訓練をするところとか,ラストの部分とかをもう少し膨らませてくれるともっと好きかも。ヒストリカル好きにはもってこいの設定で,乙女な恋愛を男女両方の視点から楽しめます。


ケイトは10年生。ハンナという唯一の友人には自分の力のことを打ち明けている。周囲の人間は彼女の祖母が魔女だと思っていて,あまり近寄らない。ケイトはジリアンと暮らしていて,魔女の訓練真っ最中。一方のジャロードには友人はいない。仕事がない父親,病気がちの母親とともに転々と住む場所を変えているからだ。ケイトは学校内では除け者で,陰険なボス格のペックにいつも意地悪されている。このペックって,ジャロードが転入してきた日に自分の彼女がジャロードに興味を示したのに腹を立ててジャロードに陰険ないじめをしてきたヤツ。おまけにセクハラ野郎というとっても分かりやすい悪党だ。ジャロードは,彼の能力を知って,コントロールする必要性を訴えるケイトを変人扱いし,彼女から遠ざかる。ケイトに心引かれながらも安定した学校生活を求めるジャロードはペックのグループに…。

こう書いてくるとジャロードって情けないヤツです。確かにそうなんだけど,実はその根底には大昔から続く呪いが関わっていたのですねー。ここでジャロードの出生の秘密(?)が分かります。ずーっと否定していた自分の運命を向かい合うことを覚悟したジャロード。ちょっとしっかりしてきます。



[[著者サイト>:www.mariannecurley.com]]には各国の表紙が掲載されていて面白いです。他には「The Guardians of Time Trilogy」というのが3作でているようです。The Named (The Guardians of Time Trilogy),The Dark (Guardians of Time Trilogy),The Key (Guardians of Time Trilogy)。
Lyra's Oxford
著者:
更新日:2007/08/18(Sat) 09:02 / [ 修正]
Lyra's Oxford (Pullman, Philip, His Dark Materials.)
Lyra's Oxford (Pullman, Philip, His Dark Materials.)

イラスト:John Lawrence|出版社:Alfred a Knopf|発売日:2003/10/28|ハードカバー|0375828192|

Lyra's Oxford begins when Lyra and Pantalaimon spot a witch's daemon called Ragi being pursued over the rooftops of Oxford by a frenzied pack of birds. The daemon heads straight for Lyra (the creature was given Lyra’s name as somebody who might help) and is given shelter. Together Lyra and Pan try to guide the daemon to the home of Sebastian Makepeace―an alchemist living in a part of Oxford known as Jericho--but it is a journey fraught with more danger than they had at first anticipated. (Age 10 and over)
鳥の群れに追われている鳥ダイモンRagiを助けたライラとパン。Ragiは魔女のダイモンなのだが,魔女に頼まれてライラに助けを求めに来たと言う。「Lyra and the Birds」というこの短編は,どうにもただの序章に過ぎないようですよ。これからの展開に期待大!
9000語くらい
Fifteen
著者:
更新日:2007/08/16(Thu) 19:56 / [ 修正]
Fifteen (Cleary Reissue)
Fifteen (Cleary Reissue)

著:Beverly Cleary|出版社:Trophy Pr|発売日:2003/07/29|ペーパーバック|0060533005|49,000語
みるぽわさんの日記で知って買っておいた本。最近Raquelさんも読まれていたので,読んでみようかなと取り出した。

男の子との出会いを夢見ていたジェーンは,ベビーシッターのバイト中に犬のえさを配達してきたスタンに出会う。一目惚れ状態のジェーンが彼と知り合いになりたくて,自分の家で犬を飼おうと親を説得するあたりや,初デートでの悲喜こもごもなどがほのぼのと描かれていてにこにこしながら読了。こそばゆい!けど懐かしい。初デートを思い出してしまった。些細なことで心配になったり,他の女の子が気になったり。この時期ってとても自意識過剰になってるから,いろんなことが気になるんだよなあ。

時にはJaneの気持ちになり,また親の立場にもなって読む。JaneもStanも好感の持てる少年少女なので読んでいて気持ちいい。

しかし,15歳で夜男の子と映画に行くのを許してしまう上に門限10時半。うーん,かなり昔の本なのにやはりアチラハ違うのね。というか,当時は安全だったのか。
Enna Burning
著者:
更新日:2007/08/16(Thu) 19:22 / [ 修正]
Enna Burning
Enna Burning

著:Shannon Hale|出版社:Bloomsbury Publishing PLC|発売日:2005/11/07|ペーパーバック|0747575738|75323語 

Ennaの兄Leiferは,森から不思議な書物を持ち帰ってきた。それは,炎の言語を教えるものだった。それ以来Leiferは変わってしまった。 Ennaは,兄を心配し,かつての友人Isiに相談する。Leiferの学んだ炎の言語を消し去ることはできないのか,と。Isiは風と鳥の言語を理解できる娘だった。しかし,久しぶりに会ったIsiは雰囲気が変わっていた。Isiと風の関係は更に強くなり,窓のない石壁に囲まれた部屋でさえ,風の言葉が聞こえるのだ。Isiは,気が狂ってしまうのではないかと怖れるようになってもいた。そして,Bayernでは戦争が起ころうとしていた。
おもしろかった。

 The Goose Girlの登場人物はお飾り程度に出るのかと思っていたら,Isiは,とても重要な役割だった。前作で「めでたし,めでたし。」で終わった物語は,実は続きがあってIsiは,幸せとは言えない境遇。常に風の言葉が聞こえ,眠ることすらできない。四方を石の壁に囲まれた狭い隠れ部屋でしか,一息つくことができない。国民が期待している世継ぎが生まれない。隣国が攻め込んでくる。。。。

 一方,Ennaもまた試練に立ち向かわねばならなくなる。兄の突然の死。兄が残したモノ。。。国を救いたいという願い。Finnへの思い。。。。必死に運命に抗うEnnaだが,Isiが置かれた状況とは異なり,Ennaは捕虜となってしまう。敵に”誘惑”され,アイデンテティを失うところまで追い込まれる。 ラストはめでたし,めでたしなのだけど,3部作ということなので,EnnaにもIsiにも,まだ平和は訪れそうにないです。
East
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 17:19 / [ 修正]
East
East

著:Edith Pattou|出版社:Magic Carpet Books|発売日:2005/05|ペーパーバック|0152052216|

ノルウェーの地方の村では、子供たちが生まれた方向の特性を遺伝させるという迷信がある。ローズは,北向き生まれの赤ちゃんであった。北向き生まれは,落ち着かず冒険者になると言われており,また母親は彼女が産む北向き生まれの子供はいつか北極で死ぬと言われていたため,ローズの母は嘘をついて、彼女が従順で柔軟な東向きの生まれだと言っていた。しかし、運命は否定されることができない。一家の暮らしは次第に苦しくなり,ローズの姉であるサラが病気になっても医者に見せることができない。家も出て行かなくてはならなくなり,一家は途方にくれていた。ある日、大きなシロクマが、一家を訪ねてきた。サラの命を守るかわりにローズを差し出せと言うのだ。実はこのしろくまは,これまでにも何度かローズをかげながら守っていたのだ。生来の冒険心と両親の嘘を知ったローズは,サラを守るため,そして北に行ってみたいという自らの冒険心でしろくまについていく事にした。しかし,ローズはこれが彼女の困難な旅の始まりだということを知らなかった。。。
East of the Sun and West of the Moon(太陽の東 月の西)というノルウェーの昔話を元にしたお話。ローズ,父親,ネディ(ローズの兄),白熊,某(ネタバレなので伏せます)の5人の視点が切り替わりながら物語が進みます。単語は平易なので読みやすいです。女の子が大切な人を守るために困難な冒険をする物語です。児童書ながら乙女系ロマンスたっぷりで,そういうのがお好きな方お勧めです。シロクマにぎゅっとされたら死んでしまいますが,でも気持ちよさそうですよね。ふわふわしてそうで。


冒頭は過保護な母親が迷信に固執するあまりローズの生活がとても窮屈で辛そうなのが目に付きます。でもローズは実に頑固な性格で,それなりに自分の生き方を通しています。たとえば隣人の機織機を貸してほしいと思ったら,隣人の好きなマッシュルームで陥落させようと犬を訓練してかご一杯のマッシュルームをとってくるとか。この頑固さが後の冒険で生きてくるんです。


シロクマくんは,最期まで名前がないのですが,実に可愛そうです。ローズに対するいろいろな気持ちが,彼の訥々とした言葉で伝わってきます。ネタバレになってしまうので書けませんけれど,シロクマとローズのふれあいがとーってもいいです。ローズが実に優しくて強いのもいいです。

ローズのお兄ちゃんネディの話も出るといいなあと思っています。

ちなみにNorth Childは同じ物語なのかしら。タイトルは違うけれど,表紙が一緒なのです。
Crown Duel
著者:
更新日:2007/08/17(Fri) 20:01 / [ 修正]
Crown Duel (Smith, Sherwood. Crown and Court Duet, Bk. 1-2.)
Crown Duel (Smith, Sherwood. Crown and Court Duet, Bk. 1-2.)

著:Sherwood Smith|出版社:Firebird|発売日:2002/06|ペーパーバック|0142301515|

大昔,人々はHill Folkと呼ばれる先住民(人というよりも木のような人々)と戦をし,時の王は停戦条件として先住民とある契約を交わした。その結果,人々は「炎の棒」を先住民からもらい,木を燃やさずに生活する術を得た。若き伯爵令嬢Meliaraは、先住民たちが多く住む国境近くの領地に住んでいた。母は早くに殺され,父は跡継ぎである兄にかかりっきりだった。メリアラは,父親に教育も与えられず,召使の子供達と裸足で走り回ってのびのびと暮らしていた。城は荒れ果て着るものも粗末であったが,それが普通であったメリアラにとって幸せな日々だった。しかし,病気がちだった父が倒れると,その幸せな日々も終わりを告げる。

 王は先住民との契約を破り,富を増やそうとしていた。それは国を揺るがす一大事であった。メリアラは,領地の人々と先住民との契約を兄とともに守ることを死の床の父に誓った。しかし,その約束は,彼らが保護しようとしているまさしくその人々を脅かし,ほとんどが戦をしたこともない農民たちを戦争へと導いてしまう。

 ゲリラ作戦でDebegri率いる正規軍を攻撃し,成功していたメルたちに,王は新しい指揮官Shevraethを送り込む。Shevraethが優秀な指揮官だと知ったメルは敵のキャンプ地へ偵察に出かける。そこには,多くの「炎の棒」があり,奇襲作戦を狙っていたメルにとっては自軍の敗北を悟る結果となってしまった。手に入れた情報を元に自軍のキャンプへ戻ろうとしたメルだったが,仕掛けられていたわなに足を挟まれ,つかまってしまう。敵将Shevraethは,礼儀正しく手荒なことはしなかったが,王のところへ連れて行かれることになってしまった。交渉の切り札として使われ,兄達の足手まといになることを思うと,メルは恐ろしく,また辛いのだった。
登場人物
-Meliara(Mel) ヒロイン
-Branaric(Bran) メリアラの兄
-Galdran 現国王
-Debegri 敵将
-Shevraeth 敵将
-Hill Folk 先住民。木に似ていて,夜動く。人間が,彼らのカラーツリーを切り倒して使ったため,大昔に闘った,その後,人間と和解し「森の木を切らない」という契約をした。人間にはその見返りとして,モノを燃やさなくても火をつけられるファイヤー・スティックを与えた。


うーん,少女マンガみたいで面白いです!

黒尽くめの敵将Shevraeth。敵なのにメルに礼儀正しいし,優しい。もしや味方?などと思っていたらさっさと王に引き渡してしまう。うーん,敵なのか味方なのか不明。牢屋の鍵があいていたのはなぜなのか,心に引っかかるものを感じながらも,何とか脱獄したメルちゃんですが,足の怪我が元でうまく逃げられない。運よく親切な一家に助けられて,兄の待つ領地へと歩き出しました。脱獄したメルちゃんを追ってShevraeth,DebegriやSavona達がどちらが捕まえるのが早いか賭けをしてるらしいし,王は「先住民との契約を破ろうとしているのはメルたちだ。」と言っているらしいし,策謀が入り乱れております。

第1部”Crown Duel”は,ファンタジー色はちょっぴりで,残念。世界を描くと言うよりもメルの自己発見物語でした。それなりに面白かったんですが,メルが怪我や病気や闘いでわりとすぐに気絶しちゃって,大事な部分が後でメルが聞いたと言う形になるのでもったいないかなと。完全に第2部へのフリなので,”Crown Duel”だけでは面白くないです。第2部も読むべし。

第2部”Court Duel"では,メルは自分の無知を自覚し,賢くなって,気が強いだけではない魅力的な女の子になっています。剣を持っての闘いよりもさらにやっかいな宮廷内での陰謀なので,どきどき。しっかりロマンスもあって面白かったです。裸足の令嬢メルが,レディになり,国を救ってロマンスも成就。何だか少女マンガみたいでした。
  21 - 31 ( 31 件中 )  [ ←前ページ / 1 2 / ]