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ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖
著:ラルフ イーザウ|出版社:あすなろ書房|発売日:2000/12|単行本|4751521217|
ネシャン北域の森で、少年は謎めいた杖を発見する。青い光を発する杖を握ると、五感は研ぎ澄まされ、記憶や感情を伝える力まで強まるようだ。これは、涙の地ネシャンを解き放つ伝説の杖ハシェベトなのか。
とても分厚い読みでのある本。ヨナタンとジョナサンの2つの世界の交錯や冒険の数々など、おもしろく読めた。ヨナタンが使命のため敵を倒したとき「これは善なのか、悪なのか」悩んだり、苦しんだりしながら成長していく過程が丁寧に書かれている。繰り返し語られる「全ては自分次第」という言葉が心に残った。
あとがきを読むと作者は娘さんのために書いた短いファンタジーがエンドの目に止まりデビューしたのだとか。他にも色々な物語を書いているそうで、注目したい作家。
2001-01-27
あとがきを読むと作者は娘さんのために書いた短いファンタジーがエンドの目に止まりデビューしたのだとか。他にも色々な物語を書いているそうで、注目したい作家。
2001-01-27
ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所>
著:シャンナ・スウェンドスン|出版社:東京創元社|発売日:2006/07/11|文庫|4488503020|
わたしケイティ・チャンドラー、自慢じゃないが、恐ろしく普通の女の子。テキサスの田舎から出てきてほぼ1年になる。
ニューヨークは変わった街だとさんざん聞かされてはいたが、これほどとは思わなかった。背中に妖精の羽をつけた若い女性や耳のとがったエルフ(?)、教会の屋根にいたりいなかったりするガーゴイル……。いまだに毎日が驚きの連続だ。でも、ニューヨーカーたちは振り返りもしない。変なのはこの街? それともわたし?
ボーイフレンドはできないし(実はハイスクール以来、ちゃんと男性とおつきあいしたことがない)、会社の女上司は二重人格とくる。週末ごとのブラインドデートにも、ヒステリー上司の言うなりになるのにもいい加減もううんざりだ。かといって、このまますごすごと故郷に戻るわけにもいかない。
ところがそんなある日、思いもかけず素晴らしい転職の話が舞い込んできた。え? こんな平凡このうえないわたしにヘッドハンティング? でもちょっと待って、うまい話には必ず裏がある。本当にこの話大丈夫なの……
おもしろかった!なるほどそういう切り口もあるのね,という今までにない魔法世界の構築パターンでした。
まず,ケイティは,全く魔法力がない。一般的に人間は,わずかな魔法力を持っていて,そのためにめくらましや魔法をかけられてしまう。魔法使いももちろん魔法力を持っているわけだから,彼らも同じように魔法にかけられたり,めくらましにあったりする。しかし,ごくごく普通の子ケイティは,全く魔法力がないという珍しい子。魔法力を全く持たないために,めくらましにも魔法にも免疫ができている。それは,魔法使いにとって実にありがたい存在。契約書でめくらましをかえてあるのかどうか,偽者を本物に見せる魔法がかけられていないかなど免疫者がいればわかるわけだから。。というわけでケイティは,魔法力を全く持たないがために,魔法に関ることになるんである。
魔法使いの株式会社が,実によくできていて面白い。ケイティは,明るくて素直で等身大の女性で気骨もあります。すぐに赤くなるシャイなオーエンとのロマンスも期待できそうです。大人のライトファンタジーで,明るい気分で読み終えられます。魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』は余計です。もっと明るいです。続編が愉しみです。
まず,ケイティは,全く魔法力がない。一般的に人間は,わずかな魔法力を持っていて,そのためにめくらましや魔法をかけられてしまう。魔法使いももちろん魔法力を持っているわけだから,彼らも同じように魔法にかけられたり,めくらましにあったりする。しかし,ごくごく普通の子ケイティは,全く魔法力がないという珍しい子。魔法力を全く持たないために,めくらましにも魔法にも免疫ができている。それは,魔法使いにとって実にありがたい存在。契約書でめくらましをかえてあるのかどうか,偽者を本物に見せる魔法がかけられていないかなど免疫者がいればわかるわけだから。。というわけでケイティは,魔法力を全く持たないがために,魔法に関ることになるんである。
魔法使いの株式会社が,実によくできていて面白い。ケイティは,明るくて素直で等身大の女性で気骨もあります。すぐに赤くなるシャイなオーエンとのロマンスも期待できそうです。大人のライトファンタジーで,明るい気分で読み終えられます。魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』は余計です。もっと明るいです。続編が愉しみです。

ドラゴンと愚者 (ハヤカワ文庫 FT フ 15-1)
著:パトリシア・ブリッグズ|出版社:早川書房|発売日:2007/07|文庫|4150204462|
〈青年は、故郷衰退のわけを知り患者の仮面を捨てる――〉父の死後、領地を継いだ青年ワード。愚鈍を装うかれは陰謀を打ち破るため冒険の旅へ!全米ファンタジイ界の語り部、初の邦訳なる
かつてドラゴンに守られ、魔法によって豊かに栄えたヒューログ。だが今やこの地は呪われ、貧しく落ちぶれた。ヒューログ城主の息子ワードウィックは、父の虐待を逃れるため、幼い頃から愚鈍を装ってきた。だが、城の地下で偶然ドラゴンの骨を見つけ、謎の少年オレグと出会ったのをきっかけに、ワードウィックは愚者の仮面を脱ぎ故郷を守る旅に出た……。周辺各国の陰謀に追われつつ、ワードと仲間たちの冒険の幕が上がる!
愚者を装って暴力的な父親から身を守ってきた主人公なんて初めて。ところどころ「ん?」と思うところもあるのですが,ワードウィックとオレグの設定が実に魅力的で読まされます。腐女子系の皆様が喜びそうなネタも満載ですね〜。未解決部分が多いので続きも読みたいなあと思います。後書きによると次作はロマンスもしっかり書かれるとの事なので期待しております。
この作家さんは初めてなんですが,ロマンティック・ホラーを書いているのですね。うーん,ロマンティック・ホラーということは吸血鬼系?苦手なんだよなあ。
この作家さんは初めてなんですが,ロマンティック・ホラーを書いているのですね。うーん,ロマンティック・ホラーということは吸血鬼系?苦手なんだよなあ。
【著者紹介】
1965年、米国モンタナ州生まれ。少女時代はロッキー山脈で乗馬をして過ごす。モンタナ州立大学で歴史学とドイツ語の学位を取得、卒業後は非常勤講師として生活する。1993年に長篇ファンタジイMasquesでデビュー。以後、西洋史に関する知識にもとづく精緻な舞台設定と、平易な文体と会話を意図的に多用したファンタジイを精力的に書き続け、幅広い読者を獲得している。2006年にMoon Calledで幕を開けたアーバン・ロマンティック・ホラー《Mercedes Thompson Series》で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。本書『ドラゴンと愚者』は著者の第5長篇であり、そのエピック・ファンタジイにおける原点とも呼ぶべき作品。

ドーム郡ものがたり (ドーム郡シリーズ)
著:芝田 勝茂|出版社:小峰書店|発売日:2003/07|単行本|4338193018|
ある国の、ある時代に、「ドーム郡」という地方があった。ドーム郡の歴史に大きな影響をあたえた、心やさしい娘、クルミの物語。ドーム郡シリーズ全3巻、待望の復刊。
作者が見つけたある書物を訳したものという設定から物語は始まる。主人公は、森の中で一人でくらしている少女クミル。ドーム郡の教師になることになったが、ある事件がきっかけでドーム郡を追放されることになった。その処分を取り消すには「コノフの森」へ言って「ヌバヨ」という男を探してこなければならない。ドーム郡に迫るフユギモソウの脅威からドーム郡を救う男だ。旅の途中でクミルは色々な人に会い成長していく。そして、クミルの見つけたヌバヨとは?
人の心の善と悪を学ぶクミルの成長過程を丁寧に書いた作品。でも「かかし」との結末はうーん。。そこまで、感情移入できなかったのは、大人になっちゃったからかなあ。子どもの頃読んでいたらきっとはまったでしょう。
人の心の善と悪を学ぶクミルの成長過程を丁寧に書いた作品。でも「かかし」との結末はうーん。。そこまで、感情移入できなかったのは、大人になっちゃったからかなあ。子どもの頃読んでいたらきっとはまったでしょう。

放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)
著:茅田 砂胡|出版社:中央公論新社|発売日:2003/01|文庫|4122041473|
中央公論社 全18巻
放浪の戦士C・NOVELSファンタジア―デルフ...
刺客に追われる漂泊の戦士ウォルと異世界からの迷子リィ。剣戟のさなか孤独な二人の戦士の偶然の出逢いが、デルフィニア王国の未来を、アベルドルン大陸の運命を大きくかえていく。やがて『獅子王』と『姫将軍』と呼ばれることになる二人の冒険譚はここからはじまる。
黄金の戦女神C・NOVELSファンタジア―デルフ...
卑劣な陰謀で偽王の濡れ衣を着せられ逃亡中の国王ウォルと異世界から落ちてきた少女リィ。盗まれた王座を奪回するため旅を続ける二人を慕って志を同じくする仲間が次々と結集する。ようやく国王軍の体を為し首都コーラルに向けて進軍する彼らを阻むべく待ちうける敵の大軍。そしてペールゼンの悪辣な罠が。
白亜宮の陰影C・NOVELSファンタジア―デルフ...
緒戦の大勝利にもかかわらずウォルの陣幕は沈んでいた。王冠を棄て軍を解散せよ、さもなくばフェルナン伯爵の命は保証しない―。大義のため養父を見捨てるかペールゼン侯爵の専横に屈するか。苦悩の選択を迫られたウォルは逆転を賭してリィに伯爵救出を託した。難攻不落のコーラル城リィはその最深部を見指すが…。
空漠の玉座C・NOVELSファンタジア―デルフ...ついに、ここまできた―流浪の国王ウォルとリィの率いる軍は王都コーラルの目前に迫る。だが、救い出すべき父はすでに亡く、王座奪還の目算も潰えた。欲しいのはただ父の敵の首ひとつ。同胞相討つ内乱を避けるためわずかな供を連れ城に乗りこむ。ウォルの運命、そしてデルフィニアを巡る争乱の行方は。
とーにかく,おもしろかった!本を読む愉しみに耽る日々を堪能しました。登場人物が皆愛すべき人達で,もうちょっと読みたかったなあ。物語が終わってしまうのがとても残念でした。
いやー、おもしろかった。
他にいいようがありません。
にんまりするシーンや、思わず涙ぐむシーンなど読書の愉しみを満喫しました。
何組かの夫婦が誕生するんだけど、全然ロマンチックじゃないところもベタベタしてないところも私好み。
まとめ読みができてよかった。
これが一冊ずつ刊行されるのを待っていたらジリジリしちゃったかも。
オススメです。
(2002.01.05読了)
いやー、おもしろかった。
他にいいようがありません。
にんまりするシーンや、思わず涙ぐむシーンなど読書の愉しみを満喫しました。
何組かの夫婦が誕生するんだけど、全然ロマンチックじゃないところもベタベタしてないところも私好み。
まとめ読みができてよかった。
これが一冊ずつ刊行されるのを待っていたらジリジリしちゃったかも。
オススメです。
(2002.01.05読了)

チェンジリング―赤の誓約(ゲァス)
著:妹尾 ゆふ子|出版社:角川春樹事務所|発売日:2001/03|文庫|4894568403|
幼い頃から「妖精を見る視力」を持つOLの美前は、携帯への無言電話に悩まされていた。同僚の聖子から誘われた合コンに向かう電車の中、美前は不思議な雰囲気の金髪の少年と出会う。それが異界への扉を開くとは知らぬまま…。子どもの頃から感じていた違和感。その真相が明かされたとき、美前は…
とてもおもしろかった。ケルト神話と現代と異界が微妙にシンクロして物語が展開していく。現代社会の中での妖精の描き方がなるほど!と納得する。主人公の美前は実は「取替え子」で異界の女王の血を引く子だという。帰還を望まれているが、美前は帰りたくないと拒む。その結果多くの事件が起こってしまう。美前を守るために使わされたリン。人々を巻き込むことを恐れながらも逃げることしかできない美前。美前がいかにそれらに立ち向かっていくかというところまでが初刊。続刊が7月頃に出るそうだ。見逃せない!
妹尾ゆふこ氏のサイトは「NAGA」「チェンジリング」の情報満載。行ってみるべし。
2001-06-11
妹尾ゆふこ氏のサイトは「NAGA」「チェンジリング」の情報満載。行ってみるべし。
2001-06-11
タランと角の王
著:ロイド・アリグザンダー|出版社:評論社|発売日:1972/01|単行本|4566010155|
さて、お話はプリテインという架空の国の物語。両親の名前も知らないタランは、コル、ダルベン、そして豚や鶏などと平和に暮らしていた。平和過ぎて、退屈するくらいだった。タランは、外の世界へ出ていきたがったがダルベンはこれを許さず、タランの不満は募るばかり。「チャンスさえあれば、ぼくだってひとかどの人間に、英雄になれるんだ」タランは、いつも冒険を願っていた。名を挙げることを。
ある日、タランは豚飼育補佐係りを言い渡される。といっても、係りは2人だけ。それも今までやっている仕事に肩書きをつけたに過ぎない。それでもその豚が逃げ出せば後を追うしかない。その豚が予言を与える大切な豚であったのだから、なおさらだ。タランは、こうして平和に暮らしていた館を出、冒険に巻き込まれるのだった。
「少年騎士タランの神秘と魔法に満ちた冒険物語。」とのあらすじとロイド・アリグザンダーという名前が懐かしく読んでみる。むかーし「木の中の魔法使い」を読んだことがあり、おもしろかったから。
冒険の途中で出会う面々が、どれも個性的で一筋縄ではいかない者ばかり。特にエイロヌイは、かわいらしい様相の少女なのだが、タランはいつもやりこめられている。愚かなタランが、エイロヌイに色々教わっていく過程が愉しい。
冒険の途中で出会う面々が、どれも個性的で一筋縄ではいかない者ばかり。特にエイロヌイは、かわいらしい様相の少女なのだが、タランはいつもやりこめられている。愚かなタランが、エイロヌイに色々教わっていく過程が愉しい。

セヌとレッドのピラミッド
著:キャサリン ロバーツ|出版社:集英社|発売日:2003/08|単行本|4087733734|
ぼくと分身レッドの魔法の冒険が今、始まる…古代エジプト王国。
ピラミッドの財宝をめぐって、神秘の力を持つ少年セヌと魂の分身レッドの勇気と友情が、奇跡を起こす。
古代エジプト王国の独特の世界が面白い。ここでは子どもはみんな「カー」を持つ。これは人の分身で「有形の魂」と呼ばれる。子どもの頃は自分で見ることができるが大人になるにつれカーは「夢の国」へと移り,大人は夢の世界でしかカーに会えない。しかし,稀に大人になってもカーとつながりを持つものは神官となる。このカーが,物語の軸となる。ライラのダイモンのようだが,また少し違うものだ。
主人公の少年セヌは,とある陰謀に巻き込まれてしまい,家族や友人を救うために奮闘する。友情や家族愛がたっぷり織り込まれた作品で,愉しめた。
前作「バビロン・ゲーム」も面白かったので,この世界七不思議シリーズは追いかけてみたい。
■原題 The great pyramid robbery
主人公の少年セヌは,とある陰謀に巻き込まれてしまい,家族や友人を救うために奮闘する。友情や家族愛がたっぷり織り込まれた作品で,愉しめた。
前作「バビロン・ゲーム」も面白かったので,この世界七不思議シリーズは追いかけてみたい。
■原題 The great pyramid robbery

スピリット・リング (創元推理文庫)
著:ロイス・マクマスター ビジョルド|出版社:東京創元社|発売日:2001/01|文庫|4488587011|
魔法の素質は本物でも、女の子ゆえに魔術の道に進ませてもらえず、かといって持参金不足で結婚もできずに悩む、年頃フィアメッタ。父親は大魔術師にして公爵に仕える金細工師。だがその父はいまや息絶え、その強力な霊は邪悪な者のもつ"死霊の指輪"に囚われようとしていた!黒魔術から父を守るために、炎の乙女が立ち上がる。時代はルネサンス、恋と冒険の歴史ファンタジイ。
おもしろかったです!
オンナノコだからって魔法の才能を認められなかったのに,父親と初恋の人を守るべく必死に立ち向かうフィアメッタとか,復讐のために○○に乳を飲ませることを承諾する貴婦人とか,夫を殺したフェランテの要求に屈しない公爵夫人とか。一見たおやかな女性も全てがたくましい。
そして,何と言っても魔法の描写の細かいこと。私はこういった魔法の「構造」みたいなのが大好き。つい「燃(ピロ)」と呪文を唱えたくなってしまう。
ビジョルドは初めて読んだがおもしろかった。SFの方も読んでみたいのだが書店で見かけませんねー。
オンナノコだからって魔法の才能を認められなかったのに,父親と初恋の人を守るべく必死に立ち向かうフィアメッタとか,復讐のために○○に乳を飲ませることを承諾する貴婦人とか,夫を殺したフェランテの要求に屈しない公爵夫人とか。一見たおやかな女性も全てがたくましい。
そして,何と言っても魔法の描写の細かいこと。私はこういった魔法の「構造」みたいなのが大好き。つい「燃(ピロ)」と呪文を唱えたくなってしまう。
ビジョルドは初めて読んだがおもしろかった。SFの方も読んでみたいのだが書店で見かけませんねー。

ストラヴァガンザ―仮面の都
著:メアリ ホフマン|出版社:小学館|発売日:2003/11|単行本|4092903715|
ストラヴァガンザとは、時空をこえて、一つの世界からべつの世界へと旅することをいう。その旅人が、ストラヴァガンテだ。21世紀のロンドンの少年ルシアンは、ふとしたことで、時空をこえる術を身につけた。ストラヴァガンテとなったルシアンは、異次元の世界、16世紀のベレッツァへと旅立つ。大魔法使い、女公主、スパイ、マンドリエーレ…。ベレッツァで出会うふしぎな人たちとパラレルワールドの大冒険がはじまる。
おもしろかった。病気の少年が異界へという物語では「ネシャン・サーガ」があるけれども,それよりも躍動的。女公主をめぐる陰謀に巻き込まれてしまう主人公が,現世と異界を行き来しながら物語は進む。女性が強くて元気があるのがまたよろしい。
「海との婚礼」のシーンは,どこかで読んだことが・・・。マイヤーだったっけ?記憶が怪しくなっているなあ。本当にこういう風習がベネツィアではあるのかしらと調べてみたら,チェルヴィア(ラヴェンナ近郊)というところでキリスト昇天祭の日曜日に「海との婚礼の祭典」があるようです。詳しいことはわかりませんが。
ところで,表紙はあまり好きではありませんが,挿画が朝倉めぐみさんです。これを知っていたら,図書館で借りずに購入していたかもしれません。女公主や建物などの素敵な挿画が楽しめます。
「海との婚礼」のシーンは,どこかで読んだことが・・・。マイヤーだったっけ?記憶が怪しくなっているなあ。本当にこういう風習がベネツィアではあるのかしらと調べてみたら,チェルヴィア(ラヴェンナ近郊)というところでキリスト昇天祭の日曜日に「海との婚礼の祭典」があるようです。詳しいことはわかりませんが。
ところで,表紙はあまり好きではありませんが,挿画が朝倉めぐみさんです。これを知っていたら,図書館で借りずに購入していたかもしれません。女公主や建物などの素敵な挿画が楽しめます。

スターズ
著:竹下 文子|出版社:パロル舎|発売日:1998/10|単行本|4894192004|
不思議な力を持って生まれてきた神田智史。通い始めた塾で、同じ力を持つ仲間に会う。大都会の地下では、魔女が大暴れして、人々を不安に陥れている。智史と仲間が皆を救うために魔女に立ち向うファンタジー小説。
竹下文子さんといえば、かわいらしい幼年向けの本しか読んだことがなく、こんな話を書かれるんだとちょっと驚いた。物語は、「魔女」の回想?と智史の語りで進められる。魔女の特定の仕方が独特で興味深かった。全くの闇も、全くの光もひょっとしたらないのかもしれない。
地下水路、魔女、キラキラ光る魚、環境…いぬいとみこさんの「みどりの川のぎんしょきしょき」を想いだしました。
短い文が歯切れ良くて、とても好きでした。
地下水路、魔女、キラキラ光る魚、環境…いぬいとみこさんの「みどりの川のぎんしょきしょき」を想いだしました。
短い文が歯切れ良くて、とても好きでした。
「マインド・スパイラル」というシリーズの一作目(らしい)。
想像したことを全て現実にできる力を持つ気の強いわがまま王女、レノーラ。人の心を読むことが出きる気の弱い応じ、コリン。
2人とも、自分たちの国では変わり者で通っている。レノーラの国では、国民全てが「想像を現実にする力」を持っているが、秩序のためそれを使うことをよしとしていない。それなのに、レノーラは、それが不満でいろいろな想像を具現化して周囲を振り回している。
一方コリンは、国民全てが他人、自然の心を読むことが普通で想像の中で暮らしているのに、それが嫌でしょうがない。
そんな2人が結婚することになった。もちろん親同士が勝手に決めたのだが。
結婚を嫌がるレノーラは、結婚式の途中で召喚された世界へコリンを道連れに飛び込んでしまう。そこは、ある男が支配する世界だった
。
設定自体はおもしろいと思うし、お話も決しておもしろくないわけではないのだが、ちょっと心地が悪い。一人称で書かれているところなどが、ちょっとだらだらしているように思う。
想像したことを全て現実にできる力を持つ気の強いわがまま王女、レノーラ。人の心を読むことが出きる気の弱い応じ、コリン。
2人とも、自分たちの国では変わり者で通っている。レノーラの国では、国民全てが「想像を現実にする力」を持っているが、秩序のためそれを使うことをよしとしていない。それなのに、レノーラは、それが不満でいろいろな想像を具現化して周囲を振り回している。
一方コリンは、国民全てが他人、自然の心を読むことが普通で想像の中で暮らしているのに、それが嫌でしょうがない。
そんな2人が結婚することになった。もちろん親同士が勝手に決めたのだが。
結婚を嫌がるレノーラは、結婚式の途中で召喚された世界へコリンを道連れに飛び込んでしまう。そこは、ある男が支配する世界だった
。
設定自体はおもしろいと思うし、お話も決しておもしろくないわけではないのだが、ちょっと心地が悪い。一人称で書かれているところなどが、ちょっとだらだらしているように思う。

シナモン・トリー
著:竹下 文子|出版社:パロル舎|発売日:1997/10|単行本|4894191725|
美しかったはずの夢さえ、悪夢になるとき、ぼくたちは夢を救えるか?ぼくたちの夢を救えるか?事故で姉を亡くした真。姉の愛犬トリー(シナモン)と散歩に…。迷い込んだのは、日常的に廃棄されているゴミの支配する世界。私達の無責任が異次元をも汚染する。
< ゴミ問題と死 >
レビュータイトルにも挙げた「ゴミ問題と死」がテーマだと思うのだが。
塀で囲われた「元試験場」で犬のトリーの散歩中に引きこまれてしまったシン。そこは、どこからともなくあらわれるゴミ(キップル)から生まれた化け物が徘徊する異界だった。
この「テリトリー」では犬のトリーは、シナモンという名の少年だった。他にもルーやバジルなど数名の少年少女がいる。大人はいない。
「ここではみんな見かけだけだから。」
という言葉が前半に何度か出てきて気になったのだがタイトルの「シナモン・トリー」というのは、確かシナモンの樹皮からとれる精油(?)だったはず。何か暗示してるのかなあ。
登場人物は全てハーブ系の名前。
彼らは、どこからともなく現れる食料を使って食事をする。仲間が死んでも、それほど悲しまず明るいのだ。違和感。違和感。
そして、シンは知る。この「テリトリー」を作ったのは誰か。
うーん。たくさん散りばめられてる要素がイマイチしっくり来ていないというか。かみあっていないというか。
「スターズ」の方が好きでした。
レビュータイトルにも挙げた「ゴミ問題と死」がテーマだと思うのだが。
塀で囲われた「元試験場」で犬のトリーの散歩中に引きこまれてしまったシン。そこは、どこからともなくあらわれるゴミ(キップル)から生まれた化け物が徘徊する異界だった。
この「テリトリー」では犬のトリーは、シナモンという名の少年だった。他にもルーやバジルなど数名の少年少女がいる。大人はいない。
「ここではみんな見かけだけだから。」
という言葉が前半に何度か出てきて気になったのだがタイトルの「シナモン・トリー」というのは、確かシナモンの樹皮からとれる精油(?)だったはず。何か暗示してるのかなあ。
登場人物は全てハーブ系の名前。
彼らは、どこからともなく現れる食料を使って食事をする。仲間が死んでも、それほど悲しまず明るいのだ。違和感。違和感。
そして、シンは知る。この「テリトリー」を作ったのは誰か。
うーん。たくさん散りばめられてる要素がイマイチしっくり来ていないというか。かみあっていないというか。
「スターズ」の方が好きでした。

サラシナ
著:芝田 勝茂 , 他|出版社:あかね書房|発売日:2001/09|単行本|4251066553|
サキは、ゆっくりと体を浮かせてみる。すると、ふわりと宙に浮かんだ。飛べる。窓から外に出る。旅が、始まるのだ。聞こえる。胸の奥に響く、はるかなる時の恋歌。
サキは、ひょうたんにのって過去の世界へ旅立つ。そこで、天女として男不破麻呂と出会う。サキは不破麻呂にほのかな思いを抱くが、現世へと帰ってしまう。
現世でのサキは不破麻呂への思いを募らせていた。そして、再び過去へ舞い戻る。しかし、今回は天女サキとしてではなく竹姫として。
芝田勝茂さんの本は「きみに会いたい」という本が印象的。やはり「会いたい」という切ない思いが掻き立てられる物語だった。
現世でのサキは不破麻呂への思いを募らせていた。そして、再び過去へ舞い戻る。しかし、今回は天女サキとしてではなく竹姫として。
芝田勝茂さんの本は「きみに会いたい」という本が印象的。やはり「会いたい」という切ない思いが掻き立てられる物語だった。

サブリエル―冥界の扉 (古王国記)
著:ガース ニクス|出版社:主婦の友社|発売日:2002/10|単行本|4072331120|
大死霊に捉えられた父親を助け出すために、18歳のサブリエルは単身、古王国に乗り込んだ。冥界から蘇った死霊たちがはびこる古王国で彼女を待ち受けていた運命とは…。オーストラリア、米国で話題になったファンタジー。
サブリエルは,イギリスに似た国の寄宿学校で暮らす18歳。真面目で,ネクロマンサーとしての術を父親から教えられていた。その尊敬すべき師でもある父親からの連絡が途絶え,「使者」から父親のベルと剣が届けられた。これは,父親に何かあったということだ。サブリエルは,幼い頃に出た古王国へ向かう。
サブリエルは,凛としたいい感じの女の子。死霊使いの話なので,結構人も死ぬし,暗い場面も多いんだけど意外と爽やかな感じがするのは,サブリエルの性格故かも。
タッチストーンもいい。フリーマジックや,チャーター魔術という世界もうまい具合に機能していて,とてもおもしろかった。続編も是非読みたい。
「スピリット・リング」がお好きだった方にはいいと思いますよ。
サブリエルは,凛としたいい感じの女の子。死霊使いの話なので,結構人も死ぬし,暗い場面も多いんだけど意外と爽やかな感じがするのは,サブリエルの性格故かも。
タッチストーンもいい。フリーマジックや,チャーター魔術という世界もうまい具合に機能していて,とてもおもしろかった。続編も是非読みたい。
「スピリット・リング」がお好きだった方にはいいと思いますよ。

サークル・オブ・マジック―魔法の学校
著:デブラ ドイル , 他|出版社:小学館|発売日:2002/11|単行本|4092903413|
ランドル少年は12歳。騎士の修行を積んでいたが、マードックの魔法に魅せられ、魔法使いになろうと決心し、故郷から遠く離れた魔法学校スコラ・ソーサリエに入学する。そこで学ぶサークル・オブ・マジックとは?
「魔法の学校」というから,ハリポタタイプ?と思いきや,全然ちがいました。舞台は中世。タイプとしてはゲド戦記もの。割合とオーソドックスな展開。主人公のランドルや,いとこのウォルター,ひょんなことから知り合ったリースなど登場人物が魅力的だ。魔法は決して派手なものではなく,修行は厳しい。まだ序盤という感じでこれからの展開が愉しみ。原作は6巻まで出ている。
ゴムラスの月
著:アラン・ガーナー|出版社:評論社|発売日:1981/01|単行本|4566010821|
「ブリジンガメンの魔法の宝石」の続編。前回,スーザン・コリン兄妹が,退けた魔女モリガンの台頭を知り,再びキャデリンらと一緒に闘う。この物語でもスーザンの腕輪が大きな鍵を握り,小人やアインヘリアー,ハーラシングといった民間伝承に題材をとった幻想的な登場人物が物語を盛り上げる。
スーザンは,行方不明になり発見されたときには,茫然自失。意識もなかった。こんこんと眠りつづけるスーザンをよみがえらせるため,コリンは古い魔法に頼ることにするんだけど,この辺の描写がとても美しい。
「ほらっ!美しい音だ。だれかが呼んでいるような,そして氷の鈴がなっているような!あっ!あそこ!あの小道だ。」
とつぜん,森じゅうに”ビーコン(塚)”の上一面に,あわい光りの線が走り,銀色の糸の網となり,その一つ一つがきらきらと輝き,ゆらいだ。・…
こうして,コリンはスーザンのために古い魔法の世界に入りこみモサンの花を探し出す。他にも古い魔法が世界を救うために頻繁に登場する。私の大好きな現実の世界と妖精(魔法)の世界が薄絹のように重なり合っている物語。今回はそれプラス古い魔法の世界も重なっているので,更に好み。
天沢退二郎さんが好きな人にはオススメ
「ほらっ!美しい音だ。だれかが呼んでいるような,そして氷の鈴がなっているような!あっ!あそこ!あの小道だ。」
とつぜん,森じゅうに”ビーコン(塚)”の上一面に,あわい光りの線が走り,銀色の糸の網となり,その一つ一つがきらきらと輝き,ゆらいだ。・…
こうして,コリンはスーザンのために古い魔法の世界に入りこみモサンの花を探し出す。他にも古い魔法が世界を救うために頻繁に登場する。私の大好きな現実の世界と妖精(魔法)の世界が薄絹のように重なり合っている物語。今回はそれプラス古い魔法の世界も重なっているので,更に好み。
天沢退二郎さんが好きな人にはオススメ
ゴースト・ドラム―北の魔法の物語 (Best choice)
著:金原 瑞人 , 他|出版社:福武書店|発売日:1991/05|単行本|4828849521|
黄金の鎖で木につながれた猫が語る魔法の物語。不思議な太鼓,ゴースト・ドラムのことばを解し,ニワトリの足を持つ家に住む,若い女魔法使いチンギスが,ある日叫びを聞きつけた。叫んでいたのは,皇子サファ。生まれて以来,塔の小部屋に閉じ込められていた。死の匂いがいたるところでし,理不尽な死に恐れおののく人々。暗くて重くてどんよりとした世界で唯一光を放つ魔法使い。しかしその魔法使いチンギスでさえ不死ではなく,死んでしまう。残されたサファは・・・・
荒涼とした北の国を舞台にくり広げられる,荒々しい魔法の物語。1987年,イギリス・カーネギー賞受賞作。
児童書ではあるけれど甘みの一切ない物語だった。おもしろいなあと思ったのは,魔法使いの家が「何か」の足の上に建っていること。たとえばチンギスは,師匠から「ウロコの生えたニワトリの足」の上に立つ家を譲ってもらうし,他には猫の足,犬の足なんかの生えた家もある。それらは,驚くべき速さで走り,用のないときには散歩もする!
さて,魔法について。
この物語の魔法は,とても納得のいくものでできている。「音楽と言葉」だ。
「言葉は,目を,耳を,鼻を,舌を,肌をあざむくことができる。音楽には言葉も文字もいらない。音楽とは心の中に住む,心の言葉であり,心は一瞬にして理解する。魔法使いが音楽に言葉をのせれば,心を持つもの全てを意のままにできるだろう。。」とは,チンギスに教える老婆の言葉。これらの魔法を磨くことは,下等な魔法から自らを守ることになるのだそうだ。これって,魔法でなくてもいえることだよね。
さて,魔法について。
この物語の魔法は,とても納得のいくものでできている。「音楽と言葉」だ。
「言葉は,目を,耳を,鼻を,舌を,肌をあざむくことができる。音楽には言葉も文字もいらない。音楽とは心の中に住む,心の言葉であり,心は一瞬にして理解する。魔法使いが音楽に言葉をのせれば,心を持つもの全てを意のままにできるだろう。。」とは,チンギスに教える老婆の言葉。これらの魔法を磨くことは,下等な魔法から自らを守ることになるのだそうだ。これって,魔法でなくてもいえることだよね。

コララインとボタンの魔女
著:ゲイマン,ニール , 他|出版社:角川書店|発売日:2003/06/28|単行本|4047914452|
大きな古い家に引っ越してきた女の子、コラライン。
ある日、どこにも通じていないはずのドアを開くと、そこには気味が悪いほど真っ白な肌をした女の人が立っていた。
「だれにでもみんな、もうひとりのママがいるのよ、コラライン」もうひとりのママ?
そんな!
部屋にもどると、本物の両親はあとかたもなく消えていた。
たよりになるのは名なしの黒ネコと、穴のあいた不思議な石だけ。
コララインは今、さらわれた両親をたすけだすために、たったひとりでもう一度、あのドアを開く―。
数々の文学賞を受賞したイギリスの天才作家ゲイマンがおくる、傑作ファンタジー。
家の中にあるもう一つの家。その切り口がとても鮮やかで不気味な感じ。もう一つの家のお皿にのった「あれ」が気持ち悪かった。
ココの詩
著:高楼 方子 , 他|出版社:リブリオ出版|発売日:1987/10|単行本|4897841577|
ハーモニカの音が消えたとき、ココは目をあけ、アルノー川を見つめたままいいました。
あたし、贋作一味をつかまえるのに協力するわ。・・・そして、ヤスのことはもう忘れよう。」
その時、はげしく風が吹きあれました。ココの胸のあたりが突然チカチカッと光を発して、一瞬明るくなりました。モロが、目をしばたたいて隣を見ると、ココはもう、小さな小さな人形のような子ではなく、ほんとうの---------
モニカの人形ココは、ある日子ども部屋から飛び出し、ねずみのヤスと知り合いになる。ヤスは、借金のかたにココを猫に売り飛ばしてしまう。ヤスに恋していたココは、それでもじっとヤスが迎えに来るのを待ちわびる。そんなとき、モロというネズミに出会い、猫たちが絵の贋作で金もうけをしていること、ヤスが関わっていることなどを知り、モロたちに協力する決心をするのだった。
この本は高楼さんが1年4ヶ月フレンツェに滞在しているときに書いた物語だそうだ。ひとりでにできたお話だそうで、ネズミや猫が実に生き生きと描かれている。この本を一見して、かわいらしいお人形ココの冒険物かな?と思ったのだがそこは高楼方子、ただのお人形物語ではなかった。切ない切ない恋の物語、そして巡る物語。最後はとっても哀しくて本当に切ない。これは、こどもにはちょっとわからないのではないか。大人の女性のための物語だと思う。(2000/02/16)

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