Slightly Scandalous (Get Connected Romances) 著:Mary Balogh|出版社:Bantam Books (Mm)|発売日:2003/06/03|マスマーケット|0440241111|90,000語
Bedwyn家のフレイヤは,気の強い女性。隣人で元恋人のキットは,妻との間に子供をもうけたという。家族ぐるみのつきあいをしている両家。いづれ祝い事でキットとその妻に会わなければならないだろう。未だにキットを愛しているフレイヤには耐えられないぐらいに辛いことだ。しかしフレイヤは気が強いので,その苦しみを誰にも打ち明けられなかった。フレイヤは,家にいるのに耐えられず,バースへと向かう。宿泊した宿の部屋は鍵もかからないが,メイドに張り付かれているのもいらいらする。体よくメイドを追い払ったフレイヤはベッドに入った。そこへ飛び込んできたのがジョシュア。トラブルに巻き込まれたので匿ってほしいと言うジョシュアにフレイヤは構おうとしない。ジョシュアは軽い気持ちでキスをするが,フレイアに顔面パンチをくらう。
ジョシュアは,フレイヤの気の強さに惹かれ,フレイヤと再会したときにもついからかってしまう。今回も顔面パンチをくらったが,ますますフレイヤに興味をかき立てられてしまう。フレイヤは,美しいとはいえない。見る人によっては醜いとすら言うかもしれない。しかしジョシュアは彼女の内面に惹かれていき,彼女が怒り心頭に達しているところが可愛くてしかたがない。
そして3回目の出会いはバースの舞踏会?だった。2度にわたるジョシュアの紳士らしからぬ行動に,フレイヤの彼に対する評価は地の底。舞踏会で彼と会ったときには,紳士面した態度が許せずに彼の祖母の前で罵倒する。しかし,あっさりと誤解を修正され,また平気な様子の彼に怒り心頭。レディらしからぬ態度に周りを唖然とさせてしまう。 その夜,部屋で振り返ってみるに,彼が誤解をすぐにその場で正さなかったのは,こうなることを予測していたのだと悟り,「敵に不足なし」と思うのだった。
そして,二人は次第に惹かれあっていく。一方ジョシュアは,叔母に自分の娘との結婚を迫られ困っていた。強引で支配欲の強い叔母は勝手に婚約発表をしようとする。追い詰められたジョシュアはフレイヤに偽の婚約を頼み,フレイヤは翌日解消することを条件に引き受ける。二人とも軽い冗談のつもりだったのだが,周囲は大喜び。中々婚約を解消することがができなくなってしまう。
* Joshua Moore Marquess of Hallmere 叔父の死によって侯爵?になった。
* Dowager Lady Potford Joshuaの祖母
* Freyja Bedwyn ヒロイン。気が強くて手が早い。ジョシュアにすでにパンチを2発お見舞いしている
* Morgan フレイヤの妹
* Wulfric フレイヤの長兄
* Constance ジョシュアのいとこ
* Marchioness of Hallmere ジョシュアの叔母
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とても面白かった。ジョシュアとフレイヤが次第に惹かれあっていく様子がいろいろなエピソードを元に書かれていてとても自然。作者のうまさを感じました。Lisaのように肉体的に惹かれあってバチバチというようなシーンは少ないのですが,その分二人の心情がよく分かります。フレイヤとジョシュアの叔母が対決するシーンは,気の強いフレイヤならではの返しが楽しいし,ジョシュアの従兄弟達のエピソードも心に沁みるものがありました。Wulfricの家長ぶり,Wulfricを心配するフレイヤもよかったです。