■竹中淳さんからのオススメです。
あらすじ 「文字の文化」イスパニアと「文字なき文化」インカ帝国との戦争-三人の牧童と信仰に悩む一人の少年の波乱に満ちた運命を壮大に描く、感動の年代記。第13回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。■コメント
第13回日本ファンタジーノベル 大賞を受賞した大作です。
舞台はスペイン征服後の南米アンデス。宣教師の教えで,アンデスに伝わる古い信仰を邪悪な迷信と考えていたインディオの少年エルナンド・アマル・ワチャカ。彼はある日,祖母に廃墟となった祖先たちの村に連れて行かれまる。そこにあったのは祖先たちの木乃伊。「木乃伊は悪魔の産物」と教えられていた彼の耳に
木乃伊の声が響く。「アマルよう,ほんとによく来てくれたな」それは慣れ親しんだ死んだ兄の声だった。
さらに長老となのる木乃伊から衝撃的な話を聞かされる。「右におる木乃伊がアマルじゃ。」彼はアマルの名の由来を語り始めた。それはスペイン征服前夜のインカ帝国の物語。独自の文明,偉大な帝国を築き上げた人々は,なぜかくもあっけなく敗れ去ったのか。その原因は文字がなかったことにある。
文明の衝突というテーマを始め,木乃伊が語るとか,とうもろこしの酒チチャ酒など独特の文化を感じさせるところが,上橋さんの世界と通じています。