Dark Lover: A Novel of the Black Dagger Brotherhood (Signet Eclipse) 著:J. R. Ward|出版社:Signet Book|発売日:2005/09/06|ペーパーバック|0451216954|
ヴァンパイアもののパラノーマル・ロマンスです。今のところとっても面白いです。著者のJ. R. Wardにとって,これはデビュー作のようです。ヴァンパイア社会の最後の純血種ラスと,人間と吸血鬼との混血で孤児として育ったベスのロマンスです。始めに用語集があったので,そこはしっかりと辞書を引いて世界観をチェックしました。今チェックしたら,著者のHPにも掲載されています。この物語の世界観などは,ちゃんと全部読んでから掲載しますが,"変異"のことだけとりあえず。ヴァンパイアは大体20代半ばで"変異"を迎えます。"変異"を乗り越えられずに死んでしまうものも多く,特に男性はその死亡率が高い。"変異"をする前は,人間とほとんど同じで日光の下でも平気。"変異"を迎えると体の組織構成が変わってしまい,日光にさらされると死んでしまいます。しかし,人間の血をすうわけではなく(勿論,吸うこともあるがおいしくないし,エネルギーも足りない),異性のヴァンパイアの血を数ヶ月に一度吸えばいい。"変異"の直後にヴァンパイアの血を吸わないと死んでしまう。ここが今回のポイントかなあ。さて,ここからちょっとあらすじです。
ヒーローのラスは,ヴァンパイア王家の唯一の子として大事に大事に育てられ,"変異"のことや社会のことなどを知らずに育った。そして運命の日,未だ"変異"を迎えずに無力な状態のときに両親を殺され,自分の無力さに絶望し,人間社会へ逃げ出した。住み込みで馬房の仕事をしていたときに"変異"を迎えたが,全く知識のないままに"変異"を迎えてしまい,無防備に日光を浴びてしまったため,視力を奪われてしまった。彼を助けに現れたのが"婚約者"マリッサ。
マリッサのおかげで"変異"を無事乗り越えたラスは,ヴァンパイア社会を治めることを拒否し,"Black Dagger Brotherhood"として,ヴァンパイアの敵であるレッサーたちとの闘いに明け暮れる。全くの盲者ではないものの,ぼんやりと物の形を識別できるだけ。文字などを読むことはできなし,食事も人前ではみっともないのでやらない彼だが,戦闘能力には問題がなく,"Black Dagger Brotherhood"のリーダーを務めている。
ある日,ラスは仲間のダリウスにあることを頼まれる。始めは断ったラスだったが,ダリウスがレッサーに殺されてしまったため,頼まれたことを全うしようとする。ダリウスの願いとは,彼が唯一愛した女性との間に生まれた混血のベスを"変異"のときに助けて欲しいということだったのだ。